六祖壇経 (タチバナ教養文庫) の感想

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全編通して「人は生まれながらに悟っているのに、それを忘れてしまっている、思い出せばいいのだ」ということが、様々な場面で説かれている、というのが私なりの解釈です。
また不思議なもので、この本を読んでいた期間は、朝の通勤ラッシュで誰かにぶつかってしまった瞬間、心から「すみません」と言える自分がおりました。現在は、社交辞令的な「すみません」に戻ってしまいましたが。
難しいことがたくさん書かれていたと思うのですが、心に響いてくる本です。

六祖壇経を読んでおくと、臨済録や碧巌録の理解が断然違ってきます。
まさしく禅語録の根本であり他はそれに生じた幹や葉や花である。
時代を逆に読んでいったので理解に苦労したが六祖壇経を読んだことで一気氷解でした。

禅語録に興味を覚える方は最初に読むとよいでしょう!