カノジョは嘘を愛しすぎてる Blu-rayプレミアム・エディション[本編BD1枚+特典BD1枚+特典DVD2枚] の感想

設定はいかにもベタな少女漫画といった感じで、ストーリー展開も先が読めてしまいますが、全体が丁寧に作られており特に配役が見事だと感じました。
相武紗季と反町隆史のややうさんくさいキャラ設定を含めてよかったです。
この映画は佐藤健、三浦翔平、窪田正孝の３人を軸に、彼らのファン層である若い女性客を狙ったものだと思いますが、終わってみればエンディングの大原櫻子の歌声に全てを持って行かれます・・・、そこに至るまでは「少女漫画原作の恋愛映画にしては意外とよく出来ている」と思いつつ見ていましたが、ラストではすっかり涙腺が緩み、まさかいい歳した大人がここまで心揺さぶられるとは！と自分でも驚きでした。

新人の大原櫻子は新人らしくフレッシュで思い切りよくすがすがしいですが、そこまで難しいことをやっている訳ではなく素直に演じているという感じです。ただ歌声と歌唱力についてはよくこんな才能を見つけて来たものだ、と亀田誠治氏を尊敬します。
主演の佐藤健は最近はすっかり売れっ子の俳優ですが、もっと若い頃のいわゆる「最近事務所から押されているビジュアル重視の若手イケメン俳優」という殻を破り、実力派の部類に入って来たんだなという感じを受けます。少女漫画にしては、妙に陰と色気がタップリな演技が印象的でしたが、相手役の大原櫻子が相当に爽やかなのでバランス的には良かったのかもしれません。

完全に脇役とされている三浦翔平や窪田正孝のファンの方には物足りないでしょうが・・・、この映画は主演２人の武器と魅力を存分に押し出した作品となっており、それが２時間という短い時間に無理やりストーリーをまとめることによってどうしても生じてしまう荒い部分や、根本的に少女漫画から受ける軽さを見事にカバーしていると思います。
ただ、内容よりも出演者の力・亀田誠治の楽曲の力で成功している作品なので、主演２人と楽曲とに何も魅力を感じない人が見ても面白くないと思います。

テレビでサイドストーリーをー観て、劇場で観たいと思いつつ観に行くことが出来ず、レンタル開始を心待ちにしていました。
レンタルで観て劇中で使われている全ての曲に魅了され、すぐにBlu-rayを購入しました。
漫画原作ものの映画にありがちな、ストーリーの繋がりが分からない突飛な展開もほとんどなくて、一つの作品として綺麗にまとまっていました。
何より、特典映像のボリュームが凄い！スタッフのこの作品にかける想いが伝わりました。
映画やドラマの特典映像付きのDVDはよく購入しますが、この価格でこのボリュームは感動ものでした。

地上波ではカット版しか放送されなかったスピンオフドラマの【完全版】がBlu-rayにのみ収録！
と言うことでBlu-rayプレミアム・エディションを買おうと思います。
その他の特典映像も舞台挨拶だけでなくCD発売時のライブの映像のほか
個人的には「卒業」のPVも嬉しいですし
・映画
・ドラマ
・特典映像
まるっと入ってこの価格はかなり良心的だと思います。
さらにドラマのメイキングまで入れてくれたら完璧なので期待しています。

映画の内容ですが、
この映画はなんといってもキスシーンが美しいです。
佐藤健くんは今日本で一番美しいキスをする俳優と言えるのではないでしょうか。
こんなに心がときめくキスシーンは滅多に見られません。

ストーリーはラブストーリーと、音楽業界の光と闇を描いており
映像、音楽、舞台設定や衣装など細部までこだわりを感じます。
ライブシーンなど盛り上がる部分も多いため
ラブストーリー好きだけでなく音楽好きにも是非見てほしいです。
物語の展開も無理がなく2時間があっという間に感じますし、
元東京事変の亀田誠治さんによる楽曲はどれも本当に素晴らしいです。
私は映画の帰りに思わずMUSIC-BOXを買ってしまいました。
新人の大原櫻子ちゃんも初々しい演技や表情からは想像もつかないほど
力強く美しい歌声を披露しており、劇中歌はどれも必聴です。

スピンオフドラマは映画ではあまりスポットの当たらなかった役も主役の回が多く
出演者全員の魅力が引き出されていると思うので
ファンは買って損はないと思います。
私は【完全版】は初めて見るので楽しみです。
映画の内容だけでなく、ドラマの内容だけでなく
舞台挨拶などで見られた
佐藤健くんと三浦翔平くんの仲の良さや
大原櫻子ちゃんと吉沢亮くんと森永悠希くん3人のほわっとした空気なども
すべてを自宅でじっくり、何度も楽しみたいと思います。