かもめ (岩波文庫) の感想

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参照データ

タイトルかもめ (岩波文庫)
発売日販売日未定
製作者チェーホフ
販売元岩波書店
JANコード9784003262214
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 外国文学・著者別 » タ行の著者

購入者の感想

かもめの新訳本です。
読んでみた印象は会話を意識した訳文だなあ、と。
シナリオにそのまま使えそうな感じはありますが、ちょっと読み物としては読みにくいかも。
でも各登場人物の台詞回しにそれぞれ少し特徴をつけています。
なかなか面白い日本語訳になっていると思いました。
夢見がちで怖いもの知らずな、そして恐ろしいほどの変貌を遂げるニーナ、枯れた感じのドールンさんが印象的です。

かもめファンの人には本編よりも、後半に載っている著者のかもめの構成の考察、
かもめ初演のレポ、更にはモスクワ芸術座の初公演のお話の方が面白いかもしれません。
今では屈指の人気戯曲なのに、初演は散々だったんですね。
ところどころにスタニフラスキーさんの演出プロットのスケッチが掲載されています。

表紙の記念写真はチェーホフさんを囲むモスクワ芸術座の上演スタッフです。

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