娘巡礼記 (岩波文庫) の感想
参照データ
タイトル | 娘巡礼記 (岩波文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 高群 逸枝 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784003810613 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
ある札所のご住職が昔のお遍路には暗いイメージがあると書かれているのを読んだことがありますが、この本を読んでその理由が理解できました。
僧侶でもないお遍路という人たちがなぜ四国を回るのかといえば、どこにも居場所がないからなのです。貧困や不治の病、犯した罪によって故郷を捨てざるを得なくなった人たちがお遍路になった(全てがそうではないでしょうが)。だからこの本は社会の底辺にいる人たちに光を当てたと評価されるのでしょう。
著者が行く先々で怪しまれるのも、一見して遍路に出るような理由が見当たらないからでしょう。とても現在の遍路事情からは考えられませんが。
また、遍路道沿いの旅館・ホテルは今では「お遍路歓迎」とうたって宣伝していますが、当時(大正7年)は逆に「お遍路お断り」だったのが印象的でした。
僧侶でもないお遍路という人たちがなぜ四国を回るのかといえば、どこにも居場所がないからなのです。貧困や不治の病、犯した罪によって故郷を捨てざるを得なくなった人たちがお遍路になった(全てがそうではないでしょうが)。だからこの本は社会の底辺にいる人たちに光を当てたと評価されるのでしょう。
著者が行く先々で怪しまれるのも、一見して遍路に出るような理由が見当たらないからでしょう。とても現在の遍路事情からは考えられませんが。
また、遍路道沿いの旅館・ホテルは今では「お遍路歓迎」とうたって宣伝していますが、当時(大正7年)は逆に「お遍路お断り」だったのが印象的でした。