ジャマイカ&レゲエ A to Z 2010年増補改訂版 の感想

本のタイトル通りの、ジャマイカとレゲエに関する事柄をAで始まるキーワードから順に解説しています。

基本的に右ページにキーワードの解説、左ページにキーワードに関する写真やイラスト(コミカルで親しみやすい)の体裁。
ワンテーマが見開き2ページで完結するので、電車に乗ってる間などちょっと時間が空いたときにさっと読むのにもぴったり。

内容はジャマイカの国の歴史、音楽の歴史、食事(レシピも)、生活事情、英語方言であるパトワの意味や使い方、スカやロックステディ、レゲエやダブのミュージシャン(日本人ミュージシャンも収録)やジャマイカ特有の思想でボブ・マーリィも信仰したラスタファリズムについてなど。

宿泊する際のお勧めホテル、イベントやリゾート地、治安が悪く近づかない方がいい地域、現地での値段交渉、通貨や使用できるカードなどにも豊富に言及しているので旅行ガイドとしても役立つでしょう。

巻末には日本のレゲエ事情が載っています。
レゲエ専門誌『リディム』編集長が解説する日本のレゲエシーンや有名アーティスト、レゲエクラブ。
日本人レゲエDJのランキン・タクシー氏のインタビューも。

イギリスのダブ・ミュージックからレゲエに興味を持ったのですが大変楽しく読めました。
値段と分量も手頃ですし、ジャマイカやレゲエの入門者にはうってつけの本でしょう。