世界史 下 (中公文庫 マ 10-4) の感想
参照データ
タイトル | 世界史 下 (中公文庫 マ 10-4) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ウィリアム・H. マクニール |
販売元 | 中央公論新社 |
JANコード | 9784122049673 |
カテゴリ | ジャンル別 » 歴史・地理 » 世界史 » 一般 |
購入者の感想
本書は、著者のマクニールによって4回改訂されているようである。マクニールは引退しているそうなのでこれが最終版なのかもしれない。下巻は西暦1500以降くらいの歴史が対象であり、2001年というかなり最近まで描かれている。近代に近づくほど社会が複雑になってくるため、下巻は上巻よりつかみにくい。エピソード的な話はほとんどないので、ほっと一息つくところもない。全体として非常に濃密であり、濃密な歴史の海を粛々と進む。歴史の流れを学ぶための本というよりは、マクニール史観により歴史を解釈する本という方があたっているかもしれない。オセアニアやアフリカなど、従来、スポットライトがあたらなかった地域についても触れられており、その意味では真の「世界史」といえるかもしれない。西欧的視点からだけではなく、いろいろな地域のいろいろな時代を静かにじっくりと描いている。
この本がおもしろいのは、単に知識がつく(実際、知識もつくのだが)ということだけではなく、「なぜかくあったのか、なぜかくあるのか、おそらくどうなっていたのか」等についてのマクニールの考え方に唸らされるらかもしれない。
大作なので簡単に消化しきれない。いつか再読してみたい。
・・・2014年10月27日再読・・・
15世紀にヨーロッパの船は各種技術革新で重砲の反動に耐えられるようになり、海戦の戦法が変わった。ヨーロッパ勢の海上優位が確立する。
ヨーロッパ人の海洋航海により疫病の伝染範囲が広がる。ヨーロッパ人は本国の人口を減らさず、むしろ、人口増加し、一方、南北アメリカでは伝染病により原住民の抵抗意欲をくじいてしまった。ヨーロッパは、世界中の地域から集められた技術と知識を取り入れて更に豊かになる。
この本がおもしろいのは、単に知識がつく(実際、知識もつくのだが)ということだけではなく、「なぜかくあったのか、なぜかくあるのか、おそらくどうなっていたのか」等についてのマクニールの考え方に唸らされるらかもしれない。
大作なので簡単に消化しきれない。いつか再読してみたい。
・・・2014年10月27日再読・・・
15世紀にヨーロッパの船は各種技術革新で重砲の反動に耐えられるようになり、海戦の戦法が変わった。ヨーロッパ勢の海上優位が確立する。
ヨーロッパ人の海洋航海により疫病の伝染範囲が広がる。ヨーロッパ人は本国の人口を減らさず、むしろ、人口増加し、一方、南北アメリカでは伝染病により原住民の抵抗意欲をくじいてしまった。ヨーロッパは、世界中の地域から集められた技術と知識を取り入れて更に豊かになる。