第五番 無痛Ⅱ (幻冬舎文庫) の感想
参照データ
タイトル | 第五番 無痛Ⅱ (幻冬舎文庫) |
発売日 | 2015-08-05 |
製作者 | 久坂部 羊 |
販売元 | 幻冬舎 |
JANコード | 9784344423725 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 |
購入者の感想
病変の描写や病理の解明はさすがに現役のお医者様、とても克明で緻密に出来ていると思います。
でも、ストーリーはやや拍子抜けするほど素直な展開で、物語をまとめていく為にキャラクターが犠牲になってしまっているのが残念。強引すぎる展開のしわ寄せが菜見子さんにきてしまっていて、プロ失格のスキルの低さ。理想だけで無能な臨床心理士になってしまっています。悲しい。
今回は同時並行的に複数の場面が展開されるので、前作「無痛」ではまだ感じられたスピード感が失われてしまっている点もポイントを下げた要素です。もっとミステリーとして成立していたら面白かった。
個人的にこの人の作品は変に救いがない、甘さを許さないところが好きなんだけど
今回の為頼医師は前作に比べて甘々というか、世間に対して斜に構えていたところがなくなりましたね。
大切な女性が出来たからなのか?もうただのビビりまくってるおっさんという感じでちょっとせつなくなりました。
でも、ストーリーはやや拍子抜けするほど素直な展開で、物語をまとめていく為にキャラクターが犠牲になってしまっているのが残念。強引すぎる展開のしわ寄せが菜見子さんにきてしまっていて、プロ失格のスキルの低さ。理想だけで無能な臨床心理士になってしまっています。悲しい。
今回は同時並行的に複数の場面が展開されるので、前作「無痛」ではまだ感じられたスピード感が失われてしまっている点もポイントを下げた要素です。もっとミステリーとして成立していたら面白かった。
個人的にこの人の作品は変に救いがない、甘さを許さないところが好きなんだけど
今回の為頼医師は前作に比べて甘々というか、世間に対して斜に構えていたところがなくなりましたね。
大切な女性が出来たからなのか?もうただのビビりまくってるおっさんという感じでちょっとせつなくなりました。