人間にとって成熟とは何か (幻冬舎新書) の感想

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参照データ

タイトル人間にとって成熟とは何か (幻冬舎新書)
発売日販売日未定
製作者曽野 綾子
販売元幻冬舎
JANコード9784344983120
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » 人生論

購入者の感想

書店で大々的に置かれていたので、この作者の事は知りませんでしたが購入しました。
結論から言って、文章の節々でしゃくに障る余計な発言が目に付きます。
人間の成熟を説くつもりでこれを出版されたようですが、甚だ疑問です。言ってることは正しくても、言いようによってそれを聞いている側の気持ちに変化が生じます。そこを納得させるように、言われてる側にたって考えることができて、そしてそれを説くことができて成熟したと言えるんじゃないでしょうか。
私はコレコレして、だけどこんな人は出来てない。みたいな印象をたくさん感じました。

内容以前に、まずそこからです。

興味をひかれる本のタイトルあるいは小見出しより深くは著者の言いたいことが伝わってきませんでした。私の理解不足なのかもしれませんが・・ 
頭に浮かぶことを思うままに語った、ロングインタビューをつらつらと推敲せずそのまま本にしたという感じで話があっちこっちにとび(おもにアフリカの話) 結局なんなんだ ということを知ることはできませんでした もやもやした気分が残ります 

結局、成熟とはなにかを知ることはできませんでした。
内容は話があっちこっちに飛び、頭に浮かんだことをつらつらと綴った
エッセイといった印象。ご自身の体験に基づいた主観的な文章が多く、
各章にもうけられたタイトルからどんどん話が外れ、
結局何が言いたいのかわからないところもありました。
「近頃の日本人は…」「近頃の若者は…」といった決めつけ表現が
多かったような気がします。

だれにでもできる、
会話の力についての指摘が印象に残った。

たとえば「晩年を幸福感で
満たすために必要なこと」について。

晩年の年寄りは次第に体がつらくなり、
心の余裕がなくなり、耳は遠くなり、食欲は失せる。
そこでいちばん大切なのは
留学生にもできる、ちょっとした会話。

梅が咲いていたら「おばあちゃん、花、きれいね」
「ウメっていうんだよ」
「おばあちゃん、ありがと。わたし、また日本語覚えたよ」
そんなささいなやりとりで
年寄りがどれだけ幸福感で満たされるかと。

3人の親を自宅で看取り、
80歳をこえた
曽野さんの肉声。

『人生で学んだ一番大切なこと』(PHP研究所)にあった
101歳のおばあちゃんの言葉を思い出した。
「人は人生の半分を、どうでもいいことで
悩んで過ごしてしまうの。でも死の床についたときに
望むのは、誰かにそばにいてほしいということだけ。
それだけなのよ」

成熟とは、大げさなことじゃない。
人にちょっと寄り添い、
ちょっとした会話ができる、ということ。
そう心に刻んだ。

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