賊軍の昭和史 の感想

かつて富山市出身の友人から「富山市は昭和20年8月１日に大空襲を受け，市街地は壊滅した．何故もっと早く終戦（評者の考えでは敗戦と云うべき）に出来なかったのか？」と問われ，また最近では8月14~15日の土崎秋田大空襲を体験された秋田の方からも同趣旨の疑問を投げかけられました．これは沖縄，広島，長崎の方々を始め，多くの日本人共通の疑問でしょう． しかし私は長い間，まともな答えが出せませんでした．今回本書を読んで，初めて納得できる 回答を得ました．それだけでも星五つです．安保法制問題で揺れる今日であるからこそ，一人でも多くの方々に読んでいただきたい一冊です．