カール・ポランニーの経済学入門: ポスト新自由主義時代の思想 (平凡社新書) の感想

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参照データ

タイトルカール・ポランニーの経済学入門: ポスト新自由主義時代の思想 (平凡社新書)
発売日販売日未定
製作者若森 みどり
販売元平凡社
JANコード9784582857849
カテゴリビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 経済学 » 経済学入門

購入者の感想

個人的見解であるが、入門書が原典より難しい場合が少なくないように思う。
たとえば、「フロイト入門」「フロイト」なる本はたくさん読んだが、大学時代に初めて読んだ「精神医学入門」の「第一部失錯行為」のわかりやすさ、面白さ、感動に遠く及ばない。マルクスも同様で、様々な入門書よりは、「経哲草稿」を読んだほうが、ずっと面白く、よくわかる。
入門書なるものは、その人物の著作、生涯について、その全体を盛り込もうと頑張っていることが多く、もう満腹、勘弁してになりがちである。一般読者としては、それだけの知識、考察は不要なことが多い。そもそも、面白くない。その作者の生涯、作品環境、時代背景を全部知っていなくとも、多くの原典は概略理解できる。
ロシア・アヴァンギャルドの詩的言語論など、入門、概説書とも大変難解だが、原典を読むと意外にわかるのである。
それで、本書は「カール・ポランニーの経済学入門」になっているのだが、大変詳細な入門書で、満腹感は高い。労作であり、経済史、経済思想史としては面白く読んだので、別に文句はないのだが、「ポランニー」に入門したい人に、ここまでの内容が提供されると、引いてしまう結果にならないだろうか。

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