訳詩集 月下の一群 (岩波文庫) の感想

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タイトル訳詩集 月下の一群 (岩波文庫)
発売日販売日未定
販売元岩波書店
JANコード9784003119310
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 詩歌 » 外国詩

購入者の感想

本書解説にもあるとおり収録トータル339篇。ただし堀口大學は340篇と記述している。
P.312から収録されているグウルモンの詩「微笑」において、P.315で「反歌」とタイトルがある。初版ではこれも独立させて目次に載せてそれで340篇。しかし、本文庫ではこれを「微笑」の一部と見做して目次に掲げず339編。この差はここに由来する。

ちなみに初版が1925年に第一書房から出版。その新編が1928年に刊行。
戦後、白水社から改訳版が1952年に、更に1955年に白水社版に基づいて新潮文庫から『月下の一群―堀口大学訳詩集 (新潮文庫 草200A) (1955年)』、そして1996年に講談社文芸文庫から『月下の一群 (講談社文芸文庫)』。
で本文庫は、日本の近現代文学、とりわけ近現代詩に及ぼした影響力の大きさと文学史的価値から考えて、初版に基づいて校訂したものを出版することにしたらしい。
あと、付録として、白水社版の訳者あとがきと新潮文庫版の訳者あとがきを収録。これらには、初版出版時および白水社版出版時の経緯が述べられている。

自分は詩的センスが欠如してるので、これらの詩の日本語表現をとやかくは言えないけども、シャルル・クロスとか、フランシス・ピカビアとか詩人と詩の選択に訳者の好みや嗜好が伺える。フランシス・ジャムが一番多いのもすごく興味深い。

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