新源氏物語 (下) (新潮文庫) の感想

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参照データ

タイトル新源氏物語 (下) (新潮文庫)
発売日販売日未定
製作者田辺 聖子
販売元新潮社
JANコード9784101175164
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » 歴史・時代小説

購入者の感想

色々な源氏物語を読みましたが、田辺氏のが一番柔らかくてすきですね。
下巻では源氏の君ももういい中年ですが、藤壺を追う気持ちはまだまだ深く、とうとう最愛の紫の君を悲しませる結果に。女三宮と結婚したことで、紫の君は愛に疑問を感じ、「もう死んでしまいたい」とまで思うようになってしまいます。
逆に、明石の君は自分が娘をもっていることで、変わらず安らかな日々をおくります。
雲居の雁一筋だった夕霧もまた、女二宮に強い思いを寄せるようになります。雲居の雁は、離婚すると言い残して実家に帰ってしまいます。
裏切られた時の、女性の違った行動が、興味深いですね。
藤壺で迷う、三宮に裏切られて苦悩する、紫の君を失って悲しむ、そして立ち直っていく源氏の君の、その心の変化が見所だと思います。
宇治十帖で主役となる、匂宮、薫も子供として登場します。

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