俺は、中小企業のおやじ の感想
参照データ
タイトル | 俺は、中小企業のおやじ |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 鈴木 修 |
販売元 | 日本経済新聞出版社 |
JANコード | 9784532314385 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » 産業研究 » 自動車・機械 |
購入者の感想
著者はスズキは中小企業だという。
売上3兆円(2006年度)を達成しても、自動車の部品の大半は部品メーカーから買って
いるわけだから、その分を差引くと実質売上高は3000億〜5000億にすぎない。
また、自動車ではトヨタ、ニッサン、ホンダには遠く及ばずプライスリーダーではない。
しかし、自分たちを中小企業として自覚した経営戦略には驚かされる。
工場はうなぎの寝床式にして細長く作り、部品の販路は最低限にする。また、余剰スペースが
数平米もあると、掃除代がもったいないと言って立ち入り禁止にしたこともあるとのこと。
「1部品につき、1グラム軽くしよう、1円コストを下げよう」という運動もしたとのこと。
海外進出もアメリカで失敗した後は、市場の小さな国でも1番になるために、ハンガリー
(5分で進出を決意したたのこと)やインドを拠点とし、EU、インドの軽自動車部門では
大きな存在となっていった。
この本の見どころは、トップ企業のダイナミックなグローバル戦略でなく、トップになれない
企業がいかに「小を積んで、大を成す」かにある。会長兼社長の中小企業のオッサン魂と、
猛烈な現場主義には、妙に心を惹かれる。そして最後の「語録」は特に面白い。
自動車業界と直接関係ない人も十分に楽しめる本だと思う。
4月4日追記
経済新聞(4月3日11面)にスズキのインドでの新車販売についての記事が
ありましたので要点を追記します。
(1)スズキのインドでの新車販売台数が2年連続日本を上回った。
08年度 インド 約72万台 1.5%増(前年度比)
日本 約66万台 1.2%減( 同上 )
(2)スズキはインドの自動車市場で5割近いシェアを握る首位メーカー
(3)景気減速で昨年10月から3カ月連続で前年割れだったが、年明け以降は復調。
スズキにとってインド事業の重要性は一段と高まる。 とのことでした。
売上3兆円(2006年度)を達成しても、自動車の部品の大半は部品メーカーから買って
いるわけだから、その分を差引くと実質売上高は3000億〜5000億にすぎない。
また、自動車ではトヨタ、ニッサン、ホンダには遠く及ばずプライスリーダーではない。
しかし、自分たちを中小企業として自覚した経営戦略には驚かされる。
工場はうなぎの寝床式にして細長く作り、部品の販路は最低限にする。また、余剰スペースが
数平米もあると、掃除代がもったいないと言って立ち入り禁止にしたこともあるとのこと。
「1部品につき、1グラム軽くしよう、1円コストを下げよう」という運動もしたとのこと。
海外進出もアメリカで失敗した後は、市場の小さな国でも1番になるために、ハンガリー
(5分で進出を決意したたのこと)やインドを拠点とし、EU、インドの軽自動車部門では
大きな存在となっていった。
この本の見どころは、トップ企業のダイナミックなグローバル戦略でなく、トップになれない
企業がいかに「小を積んで、大を成す」かにある。会長兼社長の中小企業のオッサン魂と、
猛烈な現場主義には、妙に心を惹かれる。そして最後の「語録」は特に面白い。
自動車業界と直接関係ない人も十分に楽しめる本だと思う。
4月4日追記
経済新聞(4月3日11面)にスズキのインドでの新車販売についての記事が
ありましたので要点を追記します。
(1)スズキのインドでの新車販売台数が2年連続日本を上回った。
08年度 インド 約72万台 1.5%増(前年度比)
日本 約66万台 1.2%減( 同上 )
(2)スズキはインドの自動車市場で5割近いシェアを握る首位メーカー
(3)景気減速で昨年10月から3カ月連続で前年割れだったが、年明け以降は復調。
スズキにとってインド事業の重要性は一段と高まる。 とのことでした。