ここからはじめる実践マーケティング入門 (21世紀スキル) の感想
参照データ
タイトル | ここからはじめる実践マーケティング入門 (21世紀スキル) |
発売日 | 2015-10-22 |
製作者 | グロービス |
販売元 | ディスカヴァー・トゥエンティワン |
JANコード | 9784799317570 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » マーケティング・セールス » 一般 |
購入者の感想
通常、経営学の授業では、製品開発の授業は技術者、マーケティングは学術研究者、ブランドは広告業界の実務家の方が担当されることがあり、それぞれの知識がバラバラになりがち。その問題点を解決する意味でマーケティングの理論の全体感を示す、という点で入門書として最適です。最近、経営学の知識をアップデートしたいと考えていたタイミングで本書を読むことができ、よいタイミングでした。本書の優れた点は、あまり語られない市場調査とブランドの理論をうまく橋渡ししていること。 通常、事業戦略はマネジメント層、製品開発は技術者、マーケティングはアナリスト、販売は営業が担当することが一般的です。しかし本書では一気通貫で解説しているため、中小企業にも応用できる内容です。また、実務家の著者であるため、統一感のある言葉でわかりやすく解説されています。
ビジネススクールでは、ケースメソッドを用いてケーススタディという事例集を読み、その後、内容を討論するという学習法を用います。それを紙上で再現しています。特に20代中盤で、ビジネススクールへ関心がある方が最初に手に取る一冊としては最適でしょう。私自身、ビジネスモデルを教えることがある中で、ビジネスモデル・キャンバスで簡単に構想をまとめることができても、収益性の点でロジックを強化したいというニーズがありました。そういった受講生に本書を薦めたいと思いました。
本書の中で「仮説を軽く検証する。」と6つのインタビュー手法が記されています。この項目だけでも本書の値段分は元を取ったといえるでしょう。また「ブランドは漢方薬のようなもの」というところは著者ならではのメタファーを用いた表現は、本当に講義を聴いているような感覚になります。今後のビジネススクールの講師は、著者のように読者や受講生に寄り添った文体、話し方で語りかけなければならない、と襟を正されました。
ビジネススクールでは、ケースメソッドを用いてケーススタディという事例集を読み、その後、内容を討論するという学習法を用います。それを紙上で再現しています。特に20代中盤で、ビジネススクールへ関心がある方が最初に手に取る一冊としては最適でしょう。私自身、ビジネスモデルを教えることがある中で、ビジネスモデル・キャンバスで簡単に構想をまとめることができても、収益性の点でロジックを強化したいというニーズがありました。そういった受講生に本書を薦めたいと思いました。
本書の中で「仮説を軽く検証する。」と6つのインタビュー手法が記されています。この項目だけでも本書の値段分は元を取ったといえるでしょう。また「ブランドは漢方薬のようなもの」というところは著者ならではのメタファーを用いた表現は、本当に講義を聴いているような感覚になります。今後のビジネススクールの講師は、著者のように読者や受講生に寄り添った文体、話し方で語りかけなければならない、と襟を正されました。