ヴェルレーヌ詩集 (新潮文庫) の感想

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参照データ

タイトルヴェルレーヌ詩集 (新潮文庫)
発売日販売日未定
製作者ヴェルレーヌ
販売元新潮社
JANコード9784102171011
カテゴリ文学・評論 » 詩歌 » 詩集 » 近代詩

購入者の感想

新潮文庫のこの堀口先生訳ヴェルレーヌ詩集、戦後間もなく発行されたそれの第22版を私は昭和40年頃に買ったのであるが、それがいささか古びてきたものだから、新しいのに買い替えようとこの版を注文した。しかし、届いて開けてびっくり?、同じ訳だと思いこんでいたら、言葉使い、文字使い、句読点の使い方、などが微妙に変更されているのだなあ。堀口先生、見直しして最後の最後まで気になるところを添削したのであろうか。そうはいっても大きく変わったわけではないのだが、昔の訳に慣れていた身には、その微妙な差異が喉をかすった小魚の小骨のような軽い違和感が残るのだなあ。好きな詩歌だとか音楽の演奏なんてそういうところがあるのだと思う。その内、慣れてくるのであろうか。こういう次第で古いのも処分できないでいる。ここで前の方が良かったというのは堀口先生に失礼であろう。そういうことは抜きにして、私には軽い意外感が残ったゆえに星4つとした。堀口先生ご容赦。

上田敏の名訳「秋の日の ヴィオロンの ため息の…」で有名なフランス象徴派の詩人ヴェルレーヌの詩集です。
彼の詩は本当に美しくて、詩趣があって、愛する人にささげた詩などは、ため息がでるほどです。
また堀口大学の名訳によって、原文の生き生きとした感じは失われていません。
ヴェルレーヌ入門には手ごろな一冊です。

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