復刻アサヒグラフ昭和二十年日本の一番長い年 の感想
参照データ
タイトル | 復刻アサヒグラフ昭和二十年日本の一番長い年 |
発売日 | 2015-06-19 |
販売元 | 朝日新聞出版 |
JANコード | 9784022512826 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会史 |
購入者の感想
黒くぬりつぶされている部分は、奥付の下に書かれているように、「著作権の関係上、掲載を見合わせた一部の記事」らしいのですが、ページをめくった時に、まっ黒なスペースが出てくると、ぎょっとします。著作権の処理をきちんとして、すべて見せてもらいたかったと、残念に思いました。
昭和20年の『アサヒグラフ』は、7月から8月刊行の号をのぞけば、ほかの号は、それほど入手が難しいわけではないけれど、気兼ねなくめくることができる復刻版は、やはり便利です。今回の復刻は、当時の目の粗いグラビア印刷の雰囲気をよく伝えている印刷だと感じました。
6月25日号の「敵はこの醜翼でねらつてゐる」という記事のタイトルに惹かれます。敵国の飛行機に「醜い翼」というレッテルを貼ってしまっているけれど、記事の内容はタイトルとは無関係に、米軍機の高性能ぶりを冷静に分析しています。すでに、大空襲や艦載機の銃撃などを経験してしまった当時の読者に、この記事はどのように響いたのでしょうか。
古い雑誌を復刻するときは、若い人のためには、必ず解説が必要だと思います。この本には、戦後生まれの私にも役に立つ年表のような図版もあり、切れ味のよい解説がついています。同じ事件を扱っても、メディアによって角度と感度が違うことがわかります。
昭和20年の『アサヒグラフ』は、7月から8月刊行の号をのぞけば、ほかの号は、それほど入手が難しいわけではないけれど、気兼ねなくめくることができる復刻版は、やはり便利です。今回の復刻は、当時の目の粗いグラビア印刷の雰囲気をよく伝えている印刷だと感じました。
6月25日号の「敵はこの醜翼でねらつてゐる」という記事のタイトルに惹かれます。敵国の飛行機に「醜い翼」というレッテルを貼ってしまっているけれど、記事の内容はタイトルとは無関係に、米軍機の高性能ぶりを冷静に分析しています。すでに、大空襲や艦載機の銃撃などを経験してしまった当時の読者に、この記事はどのように響いたのでしょうか。
古い雑誌を復刻するときは、若い人のためには、必ず解説が必要だと思います。この本には、戦後生まれの私にも役に立つ年表のような図版もあり、切れ味のよい解説がついています。同じ事件を扱っても、メディアによって角度と感度が違うことがわかります。