SIREN 赤イ海ノ呼ビ声 1 (ホームコミックス) の感想

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コアなSIRENファンならば間違いなく楽しめます！

PS2版SIRENの発売から早10年以上、当時はマニアックスまで購入して、ネットの考察サイトに入り浸ったものです。

SIRENの魅力の一つには細かく練られたストーリーが挙げられます。

今回のコミカライズ版では、原作でプレイヤーがコマ切れに体験・考察していたストーリーを、ゲーム中で取得出来るアーカイブや、マニアックス、羽生蛇村異聞のみで語られていた設定(あるいは裏設定)を用いて、一つのストーリーとして把握出来るよう補完されています。

これらの設定の使い方・描写が、コアなファンには堪りません！！
(例:羽生蛇村で宿泊を断られる恭也、多門の霊感、石田の初老の上司、神代家の詳細な描写…etc.)

さりげなく描かれている新聞や書籍等、原作でアーカイブをコンプリートした方はニヤリとさせられること間違いなしです。

SIRENをやりこんだ方程、より深く楽しめるかと思います。
絵も綺麗で見やすいです。

今巻では、プロローグから8/3 0:00の最初のサイレンが鳴り響くまでが描かれています。次巻以降も非常に楽しみです。

残念ながら掲載紙が決してメジャーとは言えない上に、季刊連載の形式を取っているので、ストーリー完結まで描かれるのかが心配ですが、SIRENファンの方はシリーズ応援の意味も込めて、是非購入して頂ければと思います。