自分でできるスキーマ療法ワークブック Book 1 生きづらさを理解し、こころの回復力を取り戻そう の感想

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キーワードは「生きづらさ」と「こころの回復力」です。
スキーマ療法は、認知行動療法に基づきつつも、「人生レベル」の問題に対応するために、認知行動療法を超えたより統合的な心理療法です。
この本は、読み物ではなく、スキーマ療法を必要とする方や、スキーマ療法を体験してみたいという方が、治療者やセラピストがいなくても、自分ひとりで取り組めるように作成されたワークブックです。著者は冒頭に、「お願い」として、1時間をかけて少しずつ、じっくりと取り組むこと、2読むのではなく、ワークに取り組むこと　3とにかくひとりぼっちにならないでほしい　としています。ワークの最初には、「自覚していないサポートネットワーク」を外在化させ、セルフケアのために認知行動療法を活用していくとして、セルフモニタリングを通じて自動思考への気付きや身体反応のキャッチ、行動とその結果を把握していくワークがあり、マインドフルネス、コーピングとワークが続きます。ワークを通じて、自分のストレス体験を観察したり、理解したりできるようになって初めて、その体験にあったコーピングが選択できるようになることを目標に、じっくり時間をかけてワークするようになっています。ここまでが、第２巻で取り組む　スキーマ療法理論の中核である「早期不適応的スキーマ」の導入となっています。

Bookまえがきに著者がこの本を送り出した経緯が書かれています。
星和書店で目次と前書きが読めます。
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