京セラフィロソフィ の感想

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参照データ

タイトル京セラフィロソフィ
発売日販売日未定
製作者稲盛和夫
販売元サンマーク出版
JANコード9784763133717
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 人生論・教訓

購入者の感想

縁あって京セラの『フィロソフィ手帳』の実物を拝見する機会に恵まれました。
実際の『フィロソフィ手帳』は、縦13cm×横8cm、厚さ0.5cm程度。
驚くほどコンパクトなものです。
本書の目次に掲げられた項目と本文中で太ゴシックで強調された文章が掲載されています。
この他、「京セラの経営理念」、「リーダーの資質と考え方」、「経営の原点12ヶ条」によって構成されています。

「門外不出の書、ついに公開!」と帯にありますが、
正確を期せば、「京セラフィロソフィを体系的に解説した初めての著書」となります。
既に稲盛和夫氏には多くの著作、そして他者が記したドキュメント本が数多くあります。
しかし、本書が上梓された意義は極めて大きいと感じています。

『京セラフィロソフィ手帳』は先に触れたとおり、コンパクト・サイズで約100ページほど。
即ち、エッセンス中のエッセンスなのですが、これを役職員全員が毎日職場で輪読しながら、
京セラが存在する社会的意義にベクトルを合わせていく行為が連綿と続いてきたのです。

600ページに及ぶ大書となっていますが、これこそ、稲盛和夫氏が長い年月を掛けて築き上げてきた「実学」を言葉にしたものなのです。
経営会議の場であれ、京セラ流コンパの場であれ、稲盛氏が真摯に説き続けた実践に裏打ちされた血肉化された魂の言葉なのです。

京セラフィロソフィが「プリミティブな価値基準=人として何が正しいかという判断基準」を探究しているものであることが、
実に明快に理解出来る解説書こそ、本書だと言えるでしょう。

「京セラフィロソフィ」をベースに作成された「JALフィロソフィ」に代表されるように、
この稲盛氏の経営哲学には「普遍性」があり、業種を問わず有効性があることは言うまでもありません。
稲盛氏が「まえがき」で述べておられるとおり、企業のみならず、教育の場や家庭においても、
「人として進むべき道」を指し示す「羅針盤」となればという「利他の想い」が本書の上梓に繋がっておられることに畏敬の念を覚えます。

 表題でも書きましたが、稲盛哲学の概要全てがまとまっていると思います。
 ただ、アメーバ経営、成功の方程式、ダム式経営等稲盛氏の哲学等ご存じの皆様にとっては、9割方今迄の内容をなぞったものであるので、多くの新しい知識が得られると過剰な期待を持たないで読まれる方が良いと思います。
 とはいえ、私自身は、スリーエム、ヤクルト、KTC(京都機械工具)等他社に対してどのような思いを著者が持っていたのか等新たな発見もありましたので、著者の本の愛読者にとっても、書架において置いても損はないと考えます。
 又、著者の哲学を知りたい方で、大冊を読むのが苦にならない方はこちらをそろえれば9割方用が足りると思います。苦手な方は、京セラのホームページ、「成功の方程式」等の文庫から入るのが良いと思います。

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