100年前の写真で見る 世界の民族衣装 の感想

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タイトル100年前の写真で見る 世界の民族衣装
発売日販売日未定
販売元日経ナショナルジオグラフィック社
JANコード9784863132108
カテゴリ » ジャンル別 » アート・建築・デザイン » モード

購入者の感想

この本を買うまでには紆余曲折が有りました。
でも本当に買ってよかったと思います。こうやってレビューを書くこともいつもはしないけれど、僕と同じく買おうか迷っている方がいればぜひ買ってほしいと思います。

この本を初めて知ったのは本書170頁の「”エミール”と呼ばれる、高位のアラブ人男性。」という写真をナショジオのサイトで見た時からでした。この写真は1925年にシリア、ダマスカスで撮影されたそうですが本当に美しいという言葉が似合う男性と衣装、今現在のシリアからは考えられないほどの平和と繁栄が垣間見えます。

本書のはじめには研究者の方による解説があり、興味深いのですが、上羽さんのサリーについての話は自分の既存のサリーについてのイメージを覆すもので、自分の世界がまたひとつ広がった気がしました。

まずは、表紙の少女の大変な美しさ、まっすぐに突き刺さる眼差しに心を奪われる。
約百年前に、ナショナルグラフィック誌が世界中にカメラマンを送って撮影した、その土地固有の民族衣装を着た人々の写真集である。
一部は手彩色によるカラーであり、画像もかなり鮮明である。貴重な記録である。

当時の状況からして、カメラの前に立つ人が着ているのは、完全な普段着ではなく、正装に近いものであろう。
豪華に飾られ、手の込んだ加工がなされているものが多い。
浅薄な言い方ではあるが、現在の一流メゾンのオートクチュール作品や、アート作品を見ているかのような錯覚に陥る。
エリアス的な「文明の進化」などというものはないと実感できる。

現代の世界で、例えば国民が誰もTシャツを着たことがない国は存在しないだろう。
それだけ世界は、この100年でフラットになってしまったということである。
伝統的な衣装を守ろうという運動はどこでも見られるが、「着こなし」というレベルまで考えると、実際には難しくなっている。
とにかく「記録」だけは残せるというのが、現代の慰めに違いない。

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