成長力を採点！　２０２０年の「勝ち組」自動車メーカー の感想

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人目を引く題名とは異なり、本書は緻密な内容である。
産業の動向から予見可能な期間を区切って、国内各自動車メーカーを分析するもの。
まず国際的な自動車の設計・製造技術の進化について説明し、加えて膨大な統計資料を加えて（著者は表計算は楽だと書いているが）、各社があるべき姿、進むべき方向を切々と説く。
その著者の情熱とも相まって、アナリストリポートを超えた極めて説得力のある作品に仕上がっている。
何度も繰り返し読んでみて、著者の真摯な姿勢に共感を覚えた。

尚、本書は既にマスコミに多大なる影響を与えている様で、自動車産業関連の報道には本書からの直引用がチラホラする程だ。