IN BED with LiLy (角川文庫) の感想

初めて読んだときに、まだ若かったわたしが「わかる〜」って思いたがっていただけだったのか、今になってわかりました。当時思っていた以上に、深いところまで語られていて、それが理解できるようになった自分が主人公たちにやっと追いついたよう嬉しかったです。でも、最後にクリスウェブ佳子さんの解説文を読んで、また「やられた」と思いました。リリさんもクリスさんもともに二児のお母さんで、とても大人な女の人で、クリスさんが読むようにはまだ私はこの本を読めていないのかもしれない。なんだか悔しくなって、だけどまた年齢と経験を重ねてこの本を読み返すことが楽しみになりました。男女経験はもちろん、人生経験があってこその「わかる」なんですよね。いつか追いつきたいです。