戦争は女の顔をしていない の感想

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参照データ

タイトル戦争は女の顔をしていない
発売日販売日未定
製作者スヴェトラーナ アレクシエーヴィチ
販売元群像社
JANコード9784903619101
カテゴリ » ジャンル別 » ノンフィクション » 思想・社会

購入者の感想

従軍女性たちが戦地で、何を見、何を感じていたか。本書では、若すぎた彼女たちがまだ戦争というものをうまく実感できずに、今までの幸せだった日常をつい持ち込んでしまう、という場面に何度も出会う。
名狙撃兵のサーシャは、赤いマフラーがお気に入りだった。雪の上でマフラーは目立ちすぎ、敵の狙撃兵との一騎打ちで殺されてしまう。また地下活動家のマリアは、降下部隊の襲撃にあった時、ハイヒールを手に持って裸足で逃げた。とてもきれいなハイヒールだったから、惜しかったと語る。通信兵のニーナは初めての戦いの時、近くで何が起こっているのか見たくて装甲壁から頭を出していて、将校から突き飛ばされる。「殺されるぞ」と言われて、私を殺す?まだ来たばかりなのに!と思ったいう。
暴力に関わりなく生きてきた人間が、突然巨大な暴力のただ中に投げ込まれてしまったときの、とまどいや驚きやおびえが、自分の言葉で綴られ、なによりも説得力を持つ。是非、多くの方に読んで頂きたい一冊。

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群像社から発売されたスヴェトラーナ アレクシエーヴィチの戦争は女の顔をしていない(JAN:9784903619101)の感想と評価
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