安売り王一代 私の「ドン・キホーテ」人生 (文春新書) の感想

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参照データ

タイトル安売り王一代 私の「ドン・キホーテ」人生 (文春新書)
発売日販売日未定
製作者安田 隆夫
販売元文藝春秋
JANコード9784166610525
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

「私の半生やドンキ起業のいきさつについては、できれば公開したくなかった。ハチャメチャなことが多すぎて、人様に誇れるようなものは何一つないからだ。今回、私が自分の人生をさらけ出す決意を固めたのは、かつての私のように社会のそこかしこで苦悶している人々に、勇気と情熱を分かちたかったからである」。

知識ゼロ、経験ゼロ、人脈ゼロ。ノウハウも無ければ、倉庫も無い。あちこちからワケアリ商品を安く買い集め、保管場所が無いから店の中にギユウギュウに詰め込む。通路を歩くことすらやっとやっとの状態。それに加えて、夜中まで営業する。これらは全て当時の流通業界の「非常識」であり、「やってはいけない経営」の見本のようなものだったと述べている。今や年商7000億円の規模になった驚安の殿堂「ドンキホーテ」の創業者が、自らの人生とドンキホーテ成功にいたるまでの歩みを振り返った本。

原点は「嫉妬」と「羨み」だという。父親に反発する孤独なガキ大将。東京に行きたくて猛勉強して慶応大学へ行ったが、田舎のイモ兄ちゃん丸出しの貧乏学生は、周囲の華やかな慶応ボーイたちとまるで違う。劣等感と嫉妬の中で、「こいつらの下で働く人間だけには、絶対になりたくない」という情念が、起業を目指す信念へと変わる。ドヤ街での肉体労働。就職した小さな会社は10ヶ月で倒産。糊口をしのいだ麻雀。これなら自分にも出来そうだと始めた「泥棒市場」という名の小さなディスカウント商店。常にがけっぷちの資金繰りの中で、徹底してお客様のニーズをつかみ、「スポット商品仕入れ」「圧縮陳列」「POP洪水」といった手法をあみだしてゆく。「当時は、値付けもイイカゲンだったので、実際に掘り出し物は多くあった」という。

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