リウマチ感謝!カウンセリング編 - 治るスイッチをみつけよう! の感想

この本は一言で言えば、『 リウマチの痛みで弱りきった心に付け込んでくる本 』 です。

毎日リウマチの患者を診ていますが、この本を信じて悪化した方は非常に多いです。
中には、このセミナーでリウマチを卒業されたという方で、症状が悪化し、
３０代で寝たきり状態になった方もいました。

書籍の購入を検討されている方は、
まずは、著者が普通の主婦ということを理解しておくべきです。

基礎医学、生理学、解剖学の類は何も専門的に学んでいませんし、
医療の国家資格は何も有していないことも同時に理解してから、読んでください。

ただの主婦が、たまたまリウマチが治ったという経験で本を書き、
セミナーを行い、商売にしています。　

車の運転免許がない人が上手い運転の仕方を、一般の本を読んで学び、
その方法をセミナーやブログ、書籍で教えていれば、どう思いますか？　

何も専門的に運転技術を学んでいなくて、教習所で交通ルールも学んでいない
無免許の人が、ただ運転の知識があるということから運転を教えていれば、
これは立派な犯罪行為です。

このようなことを行っているのと同じことをではないでしょうか。

本人的には、善意的、リウマチの人を助けたいという気持ちから
セミナーなどを行っているかもしれせんので、尚更、タチが悪いと思います。　

素人考えで情報を発信して、それを信じたリウマチの患者が悪化した場合、
どう責任をとるのでしょうか？

治すイメージ、思いが足りないと言うのでしょうか？
（実際、患者の中に、こう言われた方がいました）

セミナーに参加した時は元気をもらい、前向きになると思います。　
しかし、その場限りの間柄なので一方的に情報を伝えて終わります。

毎日リウマチの患者と接していると、著者が言うような無責任な内容を言うことはできません。
リウマチは、やはり難病です。