RACERS volume 21 GP250レーサーの大本命、'80年代後半のホンダNSR25 (SAN-EI MOOK) の感想

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参照データ

タイトルRACERS volume 21 GP250レーサーの大本命、'80年代後半のホンダNSR25 (SAN-EI MOOK)
発売日2013-05-24
販売元三栄書房
JANコード9784779618109
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購入者の感想

天才フレディの後を繋げるために、ホンダが取った戦略は「ワークスマシンをばらまく」という事だった。

それまで、良い意味で「牧歌的」な部分が残されてたGP250から、アマチュアイズムを奪い去ったマシンのストーリーです。

まぁ、賛否はあるやり方だとは思います。
「勝つためなら手段は選ばない」という「ホンダらしさ」が良く出ている。
そんな中、日本のトップライダーだった清水、小林の挫折。
「全日本チャンピオン」が「メーカーと共に世界に挑む」という戦い方のパイオニアではあった二人だが、実戦で勝つ事は出来なかった。
そしてホンダは「日本人以外」のワークス貸与のライダーで、チャンピオンを取り、日本国内における「当時の250市場」は、世界に類のない「極端な進化」を進め、ガラパゴス化の先鞭をつける事となった。

MC16以降のレーサーレプリカの進化は「世界に類がない」という意味で、間違いなく「日本製バイクのガラパゴス化」だったんだなぁ、と、今になって思う。

今回のこの本は、いつものレーサーズのような「技術書」ではなく、当時のWGP250と市販250、乗っていたライダーにクローズアップした「歴史書」という面が強いと思います。

当時はヒーローだった「小林大」と「清水雅広」両氏の現在。
この後に花開く「日本人ライダー黄金期」の前にあった「陰」という印象を持ってしまいます。
しかしそれもまた「偽らざる歴史」

93年にWGP250チャンピオンを取った原田哲也の直前に、確かに世界に飛び出していった「日本人ライダー」にスポットライトを当てた、と言う意味では、間違いなく「貴重な歴史書」だと思います。
「光が当たらなかった所に光を当てた本」と言う意味で、☆5つです。

いつものレーサーズが好きな人には、ちょっと趣は違うと思いますね。

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三栄書房から発売されたRACERS volume 21 GP250レーサーの大本命、'80年代後半のホンダNSR25 (SAN-EI MOOK)(JAN:9784779618109)の感想と評価
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