マルドゥック・スクランブル The 2nd Combustion 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA) の感想
参照データ
タイトル | マルドゥック・スクランブル The 2nd Combustion 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 冲方 丁 |
販売元 | 早川書房 |
JANコード | 9784150310158 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » ミステリー・サスペンス・ハードボイルド |
購入者の感想
どの読者もレビューの際に必ず書いていることだが、今巻の肝はカジノ活劇。もっぱら戦闘に有利だと思われていた能力が、心理戦でその牙を剥く。それは、カジノゲームという、勝率が状況によって無限に変動する難解極まりない娯楽を著者がかなり深く調べ上げていることと、著者自身の発想力の凄まじさが生んだ、鳥肌が立つことを免れない、至極のドラマであると言える。
ただ、一読しただけでは正直、状況がよくわからない。読者はカジノゲーム――少なくとも、今巻で一番熱いブラックジャックだけでも――についての最低限のルールは知っておいた方がいいと思う。そうでないと、作中の展開についていけなくなる可能性がある。まぁでも、仮に知らなくてもとりあえず『やべぇ、よくわかんねぇけどなんかすげぇ!』みたいな感覚は味わえるとは思うので、余裕がないのであれば無理して覚えなくても大丈夫。
そして今回も、前回ほどではないにせよ、あまりキリのいい終わり方ではないので注意が必要。この作品特有の、物語の山場の直前で切る終わり方が嫌なのであれば、ハードカバーの分厚い改訂新版を読むことをオススメする。内容は全く違わないので、少女と銃の、魂の再生の物語がノンストップで味わえるはずだ。
ただ、一読しただけでは正直、状況がよくわからない。読者はカジノゲーム――少なくとも、今巻で一番熱いブラックジャックだけでも――についての最低限のルールは知っておいた方がいいと思う。そうでないと、作中の展開についていけなくなる可能性がある。まぁでも、仮に知らなくてもとりあえず『やべぇ、よくわかんねぇけどなんかすげぇ!』みたいな感覚は味わえるとは思うので、余裕がないのであれば無理して覚えなくても大丈夫。
そして今回も、前回ほどではないにせよ、あまりキリのいい終わり方ではないので注意が必要。この作品特有の、物語の山場の直前で切る終わり方が嫌なのであれば、ハードカバーの分厚い改訂新版を読むことをオススメする。内容は全く違わないので、少女と銃の、魂の再生の物語がノンストップで味わえるはずだ。