イクバルの闘い―世界一勇気ある少年 (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち) の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトルイクバルの闘い―世界一勇気ある少年 (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち)
発売日販売日未定
製作者フランチェスコ ダダモ
販売元鈴木出版
JANコード9784790231509
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » イタリア文学

購入者の感想

このお話は著者が新聞に掲載されていた小さな記事と写真から
想像を膨らませて描いた作品だそうです。

パキスタンのあるじゅうたん工場では、親に売られて、
朝から晩まで監視の下に働かされている10歳前後の子どもたちが、
減らない借金を返済しようと、働かされています。

足首を鎖で織機につながれている子どもたちや、
ご主人様の怒りに触れて、
サソリもいる熱い地下のお墓に罰として閉じ込められている子どもたちは、
夢すらを抱ける状況にはありません。
悲しいことに借金の額を計算できず、
自分の名前・文字も読めないため、
先の見通しが立てられず、
ご主人様の言いなりです。

ある日、イクバルという見事にじゅうたんを織る少年が加わります。
じゅうたん織りの才能に長けているだけではなく、
状況を何とか打破しようとする勇気ある少年でした。
彼は鎖をはずされた隙に、何とか脱走し、
まずは警官に助けを求めてみたものの、
警官はご主人様に買収され役立たず。
体罰の後も諦めず、次の脱走で児童労働解戦線の人たちに運よく出会い、
子どもたちは皆解放されます。

しかし、喜びもつかの間、イクバルに悲しい事件が起こります。

児童労働の現状を垣間見、やるせない気持ちを共有できましたが、
イクバルの最後を「よし」としてはいけません。

イクバルを慕うファティマの想い・悲しみはフィクションに深みを与え、
お話と化して、全体を上手に包んでいます。
多くの人に手にとって欲しい作品です。小学校高学年〜大人。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

イクバルの闘い―世界一勇気ある少年 (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち)

アマゾンで購入する
鈴木出版から発売されたフランチェスコ ダダモのイクバルの闘い―世界一勇気ある少年 (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち)(JAN:9784790231509)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.