高校野球・神奈川を戦う監督たち2 「神奈川の覇権を奪え! 」 の感想
参照データ
タイトル | 高校野球・神奈川を戦う監督たち2 「神奈川の覇権を奪え! 」 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 大利 実 |
販売元 | 日刊スポーツ出版社 |
JANコード | 9784817203199 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » スポーツ・アウトドア » スポーツ |
購入者の感想
2013年春に刊行された前作、『高校野球 神奈川を戦う監督たち』に続く第2弾。前作で紹介できなかった監督たち8名の心理・想い・指導論・ライバル関係について、細かいデータを交えて描いている。
本書の端々に、人生訓として参考になる「監督たちの言葉」がある。
なかでも、昨夏準々決勝で横浜高校に敗戦後、桐光学園・松井裕樹(現・楽天ゴールデンイーグルス)に対して、野呂監督が掛けた、「運命はどうやったら変えられると思う?運命は人との出会いじゃないと変わらないものなんだよ(一部要約)」という言葉があった。これは最近よく目にする、日頃の行いで運を味方につけるという考え、いわゆる自力で運命を変えるという考えとは真逆である。
野呂監督が松井裕樹と共に過ごした激動の一年があったからこそ深みの増した言葉となっており、大変興味深かった。
昨今の高校野球では、チーム作りにおいて野球以外のもの、「規律・生活態度・取組む姿勢など」を正し、組織が出来上がれば強くなるという考えが主流になっているし、私も同意見だった。
しかし、監督のなかには、「野球以外のところを鍛えたからといって、チームが強くなるかといえば、本当のところは分からない。(本文から引用)」と正直に吐露する方もいて、常にもがきながら、チーム作りを模索していることが、この言葉から感じとれた。
驚かされるのは、監督たちの言葉には、社会生活を営む上でも参考になるものが多いということだ。本書は、神奈川県の高校野球の監督たちをオムニバス形式で紹介していながら、組織論や人生訓を学べる一冊である。
本書の端々に、人生訓として参考になる「監督たちの言葉」がある。
なかでも、昨夏準々決勝で横浜高校に敗戦後、桐光学園・松井裕樹(現・楽天ゴールデンイーグルス)に対して、野呂監督が掛けた、「運命はどうやったら変えられると思う?運命は人との出会いじゃないと変わらないものなんだよ(一部要約)」という言葉があった。これは最近よく目にする、日頃の行いで運を味方につけるという考え、いわゆる自力で運命を変えるという考えとは真逆である。
野呂監督が松井裕樹と共に過ごした激動の一年があったからこそ深みの増した言葉となっており、大変興味深かった。
昨今の高校野球では、チーム作りにおいて野球以外のもの、「規律・生活態度・取組む姿勢など」を正し、組織が出来上がれば強くなるという考えが主流になっているし、私も同意見だった。
しかし、監督のなかには、「野球以外のところを鍛えたからといって、チームが強くなるかといえば、本当のところは分からない。(本文から引用)」と正直に吐露する方もいて、常にもがきながら、チーム作りを模索していることが、この言葉から感じとれた。
驚かされるのは、監督たちの言葉には、社会生活を営む上でも参考になるものが多いということだ。本書は、神奈川県の高校野球の監督たちをオムニバス形式で紹介していながら、組織論や人生訓を学べる一冊である。