エンダウメント投資戦略 の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトルエンダウメント投資戦略
発売日販売日未定
製作者山内 英貴
販売元東洋経済新報社
JANコード9784492733264
カテゴリ » ジャンル別 » 投資・金融・会社経営 » 株式投資・投資信託

購入者の感想

エンダウメントというのは聞きなれない言葉ですが、「財団」という意味です。
米国エンダウメントの運用戦略、リキッド・オルタナティブ(個人投資家向けの日次解約可能なヘッジファンド)をポートフォリオに組み入れる有効性、ヘッジファンドの絶対リターンを目指す運用の目指すところ、和製ヘッジファンドのGCIアセット・マネジメントの運用戦略の一端、ヘッジファンド運用会社の著者だからこその資産運用会社と投資家の利益相反をいかに排除していくべきかという視点など、目新しさが数多くあり非常に興味深く読了しました。

ハーバードやイェールといった大学の基金(大学財団)は、莫大な寄附金を運営し、高い資産運用パフォーマンスでもって、大学運営資金に役立てています。これがアメリカの高度な教育産業を支えています。資産運用先進国であるアメリカの中でも最も先進性と積極性をもち、ハーバードやイェールは特に長期運用で高いパフォーマンスを上げていることで知られています。
イェールのエンダウメントの資産規模は2014年末で239億ドル(1ドル120円換算で2兆8700億円)にも上り、1994年からの20年間での年平均リターンは13.9%。過去15年のイェールのエンダウメントの累積リターンはアメリカ株式指数のS&P500の5倍以上、ハーバードのエンダウメントの同期間の累積リターンS&P500の3倍以上というパフォーマンスです(p16-17)。
年金や保険、年金といったいわゆる機関投資家は、年金受給者、保険支払いといった債務の契約期間に応じた運用をする必要がありますが(ALM=Asset Liability Management)、エンダウメントは寄付によって集めた返済の義務のない性格の資金なので、短期間の成績にじたばたせず、何10年といった長期間の運用を続けていくことを前提に、運用戦略を洗練させています。
「返済の義務のない」という点は個人投資家も同じであり、個人投資家にエンダウメントに学んだ資産運用法を提言するのが本書の趣旨です。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

エンダウメント投資戦略

アマゾンで購入する
東洋経済新報社から発売された山内 英貴のエンダウメント投資戦略(JAN:9784492733264)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.