「上から目線」の構造 (日経プレミアシリーズ) の感想
参照データ
タイトル | 「上から目線」の構造 (日経プレミアシリーズ) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 榎本 博明 |
販売元 | 日本経済新聞出版社 |
JANコード | 9784532261399 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論 |
購入者の感想
「上から目線」という言葉が氾濫し始めている。
この言葉を深く考察することをきっかけに、見事に、
若者の心理状況から、それを生み出した社会構造まで、
見事に解き明かしている。
「上から目線」を気にする人は、実は、見下されるのではないか、
というコンプレックスを持っている。また、「上から目線」発言を
する人も、偽物のプライド、劣等感が背景にあるという。
また、そういう傾向のある人に共通の見方として、
世の中を勝ち負けで判断する要素があり、さらにそのベースには、
年長者を大事にしなくなった社会の変化や、子供のころから、
上下の人間関係に慣らされていない環境、
人の視線を気にする日本文化の特徴などが、あるという。
日本は、全員が平等にという、落ちこぼれのない母系社会であったし、
一時期は、競争原理を取り込んだ欧米流の父系社会へ変えようとした。
だが、最近は再び、元に戻ろうという傾向が強まっている。
「上から目線」もそういう時代の影響を大きく受けているようだが、
次の時代をどうしていくか、考える必要がありそうだと思った。
この言葉を深く考察することをきっかけに、見事に、
若者の心理状況から、それを生み出した社会構造まで、
見事に解き明かしている。
「上から目線」を気にする人は、実は、見下されるのではないか、
というコンプレックスを持っている。また、「上から目線」発言を
する人も、偽物のプライド、劣等感が背景にあるという。
また、そういう傾向のある人に共通の見方として、
世の中を勝ち負けで判断する要素があり、さらにそのベースには、
年長者を大事にしなくなった社会の変化や、子供のころから、
上下の人間関係に慣らされていない環境、
人の視線を気にする日本文化の特徴などが、あるという。
日本は、全員が平等にという、落ちこぼれのない母系社会であったし、
一時期は、競争原理を取り込んだ欧米流の父系社会へ変えようとした。
だが、最近は再び、元に戻ろうという傾向が強まっている。
「上から目線」もそういう時代の影響を大きく受けているようだが、
次の時代をどうしていくか、考える必要がありそうだと思った。