人生に疲れたらスペイン巡礼 飲み、食べ、歩く800キロの旅 (光文社新書) の感想

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参照データ

タイトル人生に疲れたらスペイン巡礼 飲み、食べ、歩く800キロの旅 (光文社新書)
発売日2015-07-16
製作者小野 美由紀
販売元光文社
JANコード9784334038670
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » エッセー・随筆

購入者の感想

スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂へ向かう800キロの巡礼路(カミーノ)は世界中で大ブームになっている。世界の巡礼者と一緒にひたすら歩き、語る旅行記と手厚い解説をしている。著者は巡礼前にパニック障害を患い、退職していた。その沈み切っていた心も洗われたという。3章構成で2章がメーンの巡礼記だ。1章で「カミーノとは」から巡礼の方法を、3章で周辺の観光地や巡礼中に出会うスペイン料理・ワインについて紹介している。移動に金がかからない(歩きだから)、宿泊は教会の宿坊が多いので多くは無料、高くて10ユーロ程度。田舎道なので1日の食費も10ユーロ。世界中の旅人と交流できるし、1日歩くので考える時間もたっぷりある。時間さえあれば楽しめるのがカミーノだという。

巡礼記は単なる「歩きました」ではない、著者の心境の変化を軸にしたストーリーがある。美しい巡礼路を描き、出会った巡礼者たちの人生も垣間見る。登場する巡礼者たちは実に気さくに話しかけてくる。歩んできた人生行路もさまざまだ。離婚したり、死別したり。リタイアして楽しみや使命感で巡礼路にいる高齢者もいる。歩きでも自転車でも馬でもいい。急がなくていい、寄り道してもよし。「Take your time」。人生をリセットする旅は自分のペースで進むことが大事だ、と。「仕事から逃げて何が悪い。ライオンに会ったら逃げる。敵わないと思ったら逃げるべきだ」など、クサいんだが、巡礼者の言葉も強く印象に残る。あまり準備しすぎない方がいい、というのも。

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