Giving Up the Gun: Japan's Reversion to the Sword, 1543-1879 の感想
参照データ
タイトル | Giving Up the Gun: Japan's Reversion to the Sword, 1543-1879 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | Noel Perrin |
販売元 | David R Godine Pub |
JANコード | 9780879237738 |
カテゴリ | Subjects » History » Asia » Japan |
購入者の感想
種子島に伝来してから瞬く間に鉄砲が日本に広まっていったと言うことは、おそらく日本人なら皆一度は学校で習ったことがあると思う。このとても便利な戦争道具が普及した後、その地位を失っていった経緯について書いた本です。
その背景には世界における日本がどのような国であったかということも関係していますが、武士がどのように日本刀を使いどのようにたち振る舞うかを考えてできた「作法」が大きく影響していると著者は述べています。
また、同時代における西洋と日本とを比べるとどうしても日本の方が劣っているように書いた本が多いような気がしますが、各種工業・技術において西洋よりも優れているものを持っていたことも書いてあるので、日本の優秀さを再確認できましたし、最初から最後まで興味深く読むことができました。
ちょっとした歴史物の読み物ではなく、論文を文庫本サイズに縮めたものなので、たくさんの資料を基にしてかかれています。ですから、当時の人々の考え方等を除けばとても正確なものでしょうから、資料の引用部をみるだけでも価値があると思います。
最後に、副題に「日本史に学ぶ軍縮」とありますが、現代における軍縮と全く同じ意味で使われているとは思わない方がよいと思います。
その背景には世界における日本がどのような国であったかということも関係していますが、武士がどのように日本刀を使いどのようにたち振る舞うかを考えてできた「作法」が大きく影響していると著者は述べています。
また、同時代における西洋と日本とを比べるとどうしても日本の方が劣っているように書いた本が多いような気がしますが、各種工業・技術において西洋よりも優れているものを持っていたことも書いてあるので、日本の優秀さを再確認できましたし、最初から最後まで興味深く読むことができました。
ちょっとした歴史物の読み物ではなく、論文を文庫本サイズに縮めたものなので、たくさんの資料を基にしてかかれています。ですから、当時の人々の考え方等を除けばとても正確なものでしょうから、資料の引用部をみるだけでも価値があると思います。
最後に、副題に「日本史に学ぶ軍縮」とありますが、現代における軍縮と全く同じ意味で使われているとは思わない方がよいと思います。