恐竜時代I――起源から巨大化へ (岩波ジュニア新書) の感想
参照データ
タイトル | 恐竜時代I――起源から巨大化へ (岩波ジュニア新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 小林 快次 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784005007165 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 生物・バイオテクノロジー » 恐竜 |
購入者の感想
2012年初版。恐竜って面白そう。でもマニアではないから詳しい名前までは知らない。でも、ティラノザウルスやサウロポセイドンはどんな人でも図鑑で見た事がある“有名人”だ。
この本は著者がアラスカでフィールドワークをアメリカ人の友人と始めるところからスタートする。グリズリー対策の電線をテントの周りに張り、移動はヘリコプター、と言う日本では考えられないスケールだが、ずっと同じ景色が続く大陸の景色を見た事がある人は分ると思うが、それをもっとドデカイスケールにしたものと考えて良さそうだ。
話はアルゼンチンのフィールドワークへ飛び、恐竜の祖先(未解明らしい)の骨やらその一部が続々と発見されている。日本には嘗て日本列島がアジア大陸にくっついていた時の地層が北アに一部ある、と本で読んだが、それでも時々マニアが恐竜の化石や足跡の化石を見つけた等と新聞に話題が載る。しかし、本場?は凄い!親子の草食恐竜が歩き回っていたところへコモドドラゴンを大きくした様な、オッカナソウナ肉食の恐竜が獲物として目をつけていた。すると、急に現れた別の肉食恐竜が草食恐竜の子供を加えた。獲物を横取りされたコモドドラゴン風な肉食恐竜は飛び出して、にらみを利かすと最初の肉食恐竜は獲物を放り出して逃げてしまう。著者の想像の中に読者も引き込まれて行く。
恐竜学者の本は初めてだが、子供時代の何かを見つけた時の自分だけの、あのワクワク感を持ち続けているのが伝わって来る。恐竜は南極にもそして5大大陸にも棲んでいた。それを机上の知識としてだけでなく、フィールドワークの実体験を織り交ぜながら話は展開して行き、想像以上の面白さがあった。身近な蟻んこだって同定するのが難しいのに、地球全体を我が物顔でのし歩いていた大型恐竜の同定なんて想像を絶する。
恐竜の化石と一緒に裸子植物の銀杏の葉の化石も見つかったりする。空気も今の地球とは違っていた、と読んだ事があるから器官的にも哺乳類とは違いがあったろう。その辺も興味深く読めた。
裏表紙にコンチネンタルドリフトの地図が出ているが、つい日本を探してしまう自分に笑ってしまった。恐竜時代2に期待する。
この本は著者がアラスカでフィールドワークをアメリカ人の友人と始めるところからスタートする。グリズリー対策の電線をテントの周りに張り、移動はヘリコプター、と言う日本では考えられないスケールだが、ずっと同じ景色が続く大陸の景色を見た事がある人は分ると思うが、それをもっとドデカイスケールにしたものと考えて良さそうだ。
話はアルゼンチンのフィールドワークへ飛び、恐竜の祖先(未解明らしい)の骨やらその一部が続々と発見されている。日本には嘗て日本列島がアジア大陸にくっついていた時の地層が北アに一部ある、と本で読んだが、それでも時々マニアが恐竜の化石や足跡の化石を見つけた等と新聞に話題が載る。しかし、本場?は凄い!親子の草食恐竜が歩き回っていたところへコモドドラゴンを大きくした様な、オッカナソウナ肉食の恐竜が獲物として目をつけていた。すると、急に現れた別の肉食恐竜が草食恐竜の子供を加えた。獲物を横取りされたコモドドラゴン風な肉食恐竜は飛び出して、にらみを利かすと最初の肉食恐竜は獲物を放り出して逃げてしまう。著者の想像の中に読者も引き込まれて行く。
恐竜学者の本は初めてだが、子供時代の何かを見つけた時の自分だけの、あのワクワク感を持ち続けているのが伝わって来る。恐竜は南極にもそして5大大陸にも棲んでいた。それを机上の知識としてだけでなく、フィールドワークの実体験を織り交ぜながら話は展開して行き、想像以上の面白さがあった。身近な蟻んこだって同定するのが難しいのに、地球全体を我が物顔でのし歩いていた大型恐竜の同定なんて想像を絶する。
恐竜の化石と一緒に裸子植物の銀杏の葉の化石も見つかったりする。空気も今の地球とは違っていた、と読んだ事があるから器官的にも哺乳類とは違いがあったろう。その辺も興味深く読めた。
裏表紙にコンチネンタルドリフトの地図が出ているが、つい日本を探してしまう自分に笑ってしまった。恐竜時代2に期待する。