Heart of Darkness (Albion Classics Book 3) (English Edition) の感想
参照データ
タイトル | Heart of Darkness (Albion Classics Book 3) (English Edition) |
発売日 | 2009-06-15 |
製作者 | Joseph Conrad |
販売元 | JPM Ediciones |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | 洋書 » Subjects » Literature & Fiction » Classics |
購入者の感想
西欧帝国主義社会で育ちそれなりの理想に燃えてアフリカ奥地に乗り込んできた男クルツの内面で起きたこと、それは未開の土地で既存の価値観や西洋文明が別のそれと出会ったこと、ヨーロッパの中にいたら決して知りえなかったこと・・・そうクルツは闇を知ってしまった。我々もマーロウによって語られる道中の話からそれが何かを窺い知る。しかし、マーロウの言葉にもあるように、愕然とすることにはヨーロッパに帰れば誰もそんなこととは無関係な生活を送っている。婚約者とても、自分につながることしか見えていない。その他のことには関心がないのか・・・。
”The Horror”という言葉の一点に関しては、彼は覚醒していたのだと思う。今まで自分を自分たらしめていたはずの何かが崩れた、或は意味を成さないと知った時の恐怖、闇の存在を知ったものにしかわからない恐怖。彼はこれをちゃんと意識していたのだ。また、クルツはもう二度とそこへ来る前の自分に戻れないことがわかっていたのではないか?だからそこにぎりぎりの時まで居続けたのだと思う。一度何かが崩れてしまったクルツにとり、狂気の中に身を投じてまでも自らを立て直すことが必要だったのだろう。
ところで、私はこれをまず原書で読み次に翻訳(中野好夫訳版)で読んだのだが、どちらも同じ位読むのは大変だった。翻訳を読んでいるときにも原書に戻ったりした。機会があれば再び挑戦してみたい。
”The Horror”という言葉の一点に関しては、彼は覚醒していたのだと思う。今まで自分を自分たらしめていたはずの何かが崩れた、或は意味を成さないと知った時の恐怖、闇の存在を知ったものにしかわからない恐怖。彼はこれをちゃんと意識していたのだ。また、クルツはもう二度とそこへ来る前の自分に戻れないことがわかっていたのではないか?だからそこにぎりぎりの時まで居続けたのだと思う。一度何かが崩れてしまったクルツにとり、狂気の中に身を投じてまでも自らを立て直すことが必要だったのだろう。
ところで、私はこれをまず原書で読み次に翻訳(中野好夫訳版)で読んだのだが、どちらも同じ位読むのは大変だった。翻訳を読んでいるときにも原書に戻ったりした。機会があれば再び挑戦してみたい。