炭坑美人―闇を灯す女たち の感想

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参照データ

タイトル炭坑美人―闇を灯す女たち
発売日販売日未定
製作者田嶋 雅已
販売元築地書館
JANコード9784806712121
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 倫理学入門

購入者の感想

 圧巻である。一見、男の職場と思われた炭坑では、女性が厳しい労働に明け暮れていた。彼女たちは炭坑での労働だけでなく、家庭に帰ってからも虐げられていた。本書は大正から昭和にかけて炭坑で働いていた女性たちに、1990年前後にインタビューしたものである。
 「教育を受けるということは人の生き方を観るということだ」。こう言ったのは、某国立大学工学部助教授でありかつミステリー作家の森博嗣である。本書には、匿名を含め46名の女性の人生が書かれている。私は本書を読むことにより、かけがえのない、山のように巨大な教育を受けたと言わざるを得ない。それほど、圧倒された。2段組で250ページを超える大著であるが、一気に読んでしまった。
 私は当初、底辺労働者の記録として読もうとした。ところが、読むにつれて、自分がいかにあまっちょろいかを、これでもかこれでもかと、知らしめられる人生読本になってしまった。すばらしい教育を授けていただいた。ノックアウト負けの一冊である。

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築地書館から発売された田嶋 雅已の炭坑美人―闇を灯す女たち(JAN:9784806712121)の感想と評価
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