リベラルアーツの学び方 (ディスカヴァー・レボリューションズ) の感想
参照データ
タイトル | リベラルアーツの学び方 (ディスカヴァー・レボリューションズ) |
発売日 | 2015-05-28 |
製作者 | 瀬木比呂志 |
販売元 | ディスカヴァー・トゥエンティワン |
JANコード | 9784799316726 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会一般 |
購入者の感想
著者は日本の裁判所の実態を記した「絶望の裁判所」を書いた人物だが、この本を読んだときから、専門家には珍しく、非常に知的でバランス感覚のある人だという印象があった。そんな瀬木氏が教養論を書いたということで早速購入してみた。
全般的にカタログ的内容となっており、人文系、社会系、科学系、芸術系、ポップ系と、あらゆる分野のリベラルアーツについて概観することができる。内容があっさりしすぎているという批評もあるかもしれないが、今の時代における教養論としては、このくらいがよいのではないか。
カタログ的な内容ではあるが、構造的・批評的なものの見方がいかに大事なのかという視点が貫かれている。インターネットの使い方やメモの取り方など、情報整理術的な話もあり、包括的な読書経験がない人にも参考になるのではないかと思う。
書評とはあまり関係ないが、気になるのは、全編を通じて「日本は近代化できていない国なのではないか」、という瀬木氏の憂いがひしひしと感じられる点だ。グローバル社会において、精神的な近代化を実現出来なかった国の末路は哀れだ。瀬木氏の懸念が現実のものにならなければよいのだが・・・
全般的にカタログ的内容となっており、人文系、社会系、科学系、芸術系、ポップ系と、あらゆる分野のリベラルアーツについて概観することができる。内容があっさりしすぎているという批評もあるかもしれないが、今の時代における教養論としては、このくらいがよいのではないか。
カタログ的な内容ではあるが、構造的・批評的なものの見方がいかに大事なのかという視点が貫かれている。インターネットの使い方やメモの取り方など、情報整理術的な話もあり、包括的な読書経験がない人にも参考になるのではないかと思う。
書評とはあまり関係ないが、気になるのは、全編を通じて「日本は近代化できていない国なのではないか」、という瀬木氏の憂いがひしひしと感じられる点だ。グローバル社会において、精神的な近代化を実現出来なかった国の末路は哀れだ。瀬木氏の懸念が現実のものにならなければよいのだが・・・