人種差別から読み解く大東亜戦争 の感想

人間は神様ではありません。
常に不完全な存在であることを自覚して、
真摯に歴史と向き合う姿勢が何より重要だと私は思います。
本書は非常に素晴らしい、良書だと思いました。
この本は帝国主義、その背景にある「人種差別」と戦った日本人の歴史、その歴史の一ページが大東亜戦争であったことを
あらためて明らかにした本です。
ですので本書は大東亜戦争が起きた要因の一つとして「人種差別」をテーマにしています。
第１章と８章は、大東亜戦争と人種差別との関連性を明らかにし、戦争の大義について書かれています。
第２章では帝国主義、背景にある人種差別思想について、
第３章、５章では列強諸国に蹂躙された国々について、
第４章では３章と５章で明らかにされたように、日本もまた例外ではなかったことについて、
第６章と第７章では日本人が「人種差別」にどう立ち向かったのかについて書かれています。
これらのことは現在の学校の教科書にはほとんど記述されていません。またメディアでもほとんど放送されていません。
闇に葬り去られた過去のような扱いです。それを世にあらためて明らかにした、氏の功績は非常に大きい思います。
多くの方々に是非、読んで頂きたい一冊です。