ラッキーマン (ソフトバンク文庫) の感想
参照データ
タイトル | ラッキーマン (ソフトバンク文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | マイケル・J・フォックス |
販売元 | ソフトバンククリエイティブ |
JANコード | 9784797329896 |
カテゴリ | ジャンル別 » ノンフィクション » アート・エンターテイメント » 映画 |
購入者の感想
30代後半のある年のある日、東京の書店で買い物をして、クレジットカードの支払伝票にサインしようとペンを持った時だった。突然、私の右手はぶるぶると震えだし、自由を失った。病院できちんと診察を受けようと思い立ったのは、それからほぼ1年後だ。下された診断は若年発症の「パーキンソン病」。この問題と事実を受け入れ、実家の家族に明かすには、さらに7年間という時間が必要だった。
「ラッキーマン」に記されたマイケルの苦悩や現実としての病気との闘いは、私にとって他人事ではありません。視床破壊術と呼ばれる定位脳外科手術まで受けている彼に比べれば、幸いにして、私の病気の進行はずっと遅く、軽いものだけれど、同じ若年発症患者として強い共感を覚えつつ、一気に邦訳414ページを読了しました。
誰もいつどんな病気や障害に出会うか分からない。今はそうでなくとも人間はいつか老いて、多かれ少なかれ、否応なく不自由を強いられるものです。どんなことになっても命ある限り、生きていかなければならない。でも、生きているのは、生きていかなければならないのは、自分独りきりではないのです。家族がいる。仲間がいる。それだけでも何と人間はラッキーな生き物なんだろう。私も周囲の理解と協力に恵まれ、さらにはマイケル・J・フォックスという同士(お互い知り合っているわけではないけど)を得て、病気と闘うラッキーマンの一人として生きています。
月並みながら……一人でも多くの人に読んでもらいたい一冊です。
「ラッキーマン」に記されたマイケルの苦悩や現実としての病気との闘いは、私にとって他人事ではありません。視床破壊術と呼ばれる定位脳外科手術まで受けている彼に比べれば、幸いにして、私の病気の進行はずっと遅く、軽いものだけれど、同じ若年発症患者として強い共感を覚えつつ、一気に邦訳414ページを読了しました。
誰もいつどんな病気や障害に出会うか分からない。今はそうでなくとも人間はいつか老いて、多かれ少なかれ、否応なく不自由を強いられるものです。どんなことになっても命ある限り、生きていかなければならない。でも、生きているのは、生きていかなければならないのは、自分独りきりではないのです。家族がいる。仲間がいる。それだけでも何と人間はラッキーな生き物なんだろう。私も周囲の理解と協力に恵まれ、さらにはマイケル・J・フォックスという同士(お互い知り合っているわけではないけど)を得て、病気と闘うラッキーマンの一人として生きています。
月並みながら……一人でも多くの人に読んでもらいたい一冊です。