魔術士オーフェンはぐれ旅 魔術学校攻防【通常版】 の感想

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参照データ

タイトル魔術士オーフェンはぐれ旅 魔術学校攻防【通常版】
発売日販売日未定
製作者秋田禎信
販売元ティー・オーエンタテインメント
JANコード9784864720427
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

新シリーズ3冊目となりますが、今回も非常に面白いです。
何というか、それこそ昔オーフェンを書く時に当時の担当にアドバイスされたという--アニメや漫画的な面白さを取り入れて作品を書く--というのがより高度な形で反映されている様に感じました。
比較的最近書かれた「約束の地で」は時代的に新世代の話であっても、その作風は多少雰囲気が変わった部分はあるにしろ旧シリーズ第二部以降の直系といって良いものでした。
それに対してよりダイナミックにストーリーを展開させエンターテイメント性を強めたこの路線は、おそらく作者の秋田禎信氏が新シリーズを書くにあたって決めたコンセプトの一つだったのでしょう。それを実感することの出来る3巻目でした。
なお以前に全3巻の予定だと言われてましたが、結果として今回は最終巻とならず話はまだ続きます。

それと今回も本編にプラスして2011年10月に配布された無料小冊子より短編が収録されています。
今回のタイトルは「エド・サンクタムの生活」となっていますが、話の中心としてラチェット、ヒヨ、サイアンの三人が出てくる上にキャプテン・キースにも言及されている興味深い作品です。

次に今回の限定版の目玉となるドラマCDについてです。
今回のドラマCDの脚本は原作をベースに國澤真理子さんと言うアニメの脚本畑の人を起用したようなのですが、結果としてみてみると「キエサルヒマの終端」「約束の地で」それぞれの作品を、音声のみの媒体では微妙にわかりにくい部分の改変、話をシンプル&スリムにするために一部を省略するなどわかりやすく話をまとめています。
しかしそれは表面的な話です。やはり原作ファンとして見ればそこは違うだろというような受け入れがたい改変もあり、これは仕方の無いことなのかもしれませんが何よりも音声のみの媒体にあわせたストレートな感じの描写、状況説明が原作におけるオーフェン的な作風(いわゆる秋田節)を完全に排除してしまっています。
このドラマCDは原作の話の流れを出来るだけ忠実に再現しようとしています。ですが秋田禎信作品を読んでいる時に感じられる特有の緊張感は、そこには何も存在しません……

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