Quantum Information: An Introduction の感想
参照データ
タイトル | Quantum Information: An Introduction |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | Masahito Hayashi |
販売元 | Springer |
JANコード | 9783540302650 |
カテゴリ | » 洋書 » By Publisher » Springer |
購入者の感想
量子情報「Quantum Information」の理論の分野は大きく分けて、
量子情報理論と量子計算の理論に分かれ、
前者は量子Shannon理論や量子暗号やエンタングルメント理論を、
後者は量子factorizationアルゴリズムや、量子チューリングマシーンなどに代表される。
この本は、その中でも量子情報理論に関する教科書としては、
最も新しくそして最も詳しい教科書である。
高々線形代数と確率統計程度の前提知識しか仮定せずに、話を始めながらも、最後にはここ5年くらいで得られた様々な量子情報の最新の成果にまでたどりつく。しかも完全にself-consistentになっており、全ての定理の証明がAppendixもあわせて乗せられている。
このような濃い内容の教科書は他にこの分野に存在せず、まさにこの分野の「最強」を名乗るにふさわしい教科書となっていると思う。
ただ、「最強」なだけに難易度も「最強」であり、有名なNielsen-chaungの教科書が一般的な量子情報の入門書とすれば、本書は理論物理および数学および情報理論の大学4年から大学院生あたり以上のレベルでないと読みこなすのは難しであろう。
量子情報理論と量子計算の理論に分かれ、
前者は量子Shannon理論や量子暗号やエンタングルメント理論を、
後者は量子factorizationアルゴリズムや、量子チューリングマシーンなどに代表される。
この本は、その中でも量子情報理論に関する教科書としては、
最も新しくそして最も詳しい教科書である。
高々線形代数と確率統計程度の前提知識しか仮定せずに、話を始めながらも、最後にはここ5年くらいで得られた様々な量子情報の最新の成果にまでたどりつく。しかも完全にself-consistentになっており、全ての定理の証明がAppendixもあわせて乗せられている。
このような濃い内容の教科書は他にこの分野に存在せず、まさにこの分野の「最強」を名乗るにふさわしい教科書となっていると思う。
ただ、「最強」なだけに難易度も「最強」であり、有名なNielsen-chaungの教科書が一般的な量子情報の入門書とすれば、本書は理論物理および数学および情報理論の大学4年から大学院生あたり以上のレベルでないと読みこなすのは難しであろう。