Contact Dermatitis の感想

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参照データ

タイトルContact Dermatitis
発売日販売日未定
販売元Springer
JANコード9783642038266
カテゴリ » 洋書 » By Publisher » Springer

購入者の感想

こういった専門性の高い医学的な洋書は、もちろん本として始めから最後まで読んでも良いが、基礎的、臨床的な診断・問題解決や基礎的メカニズムを勉強するのに辞書のように用いられることが多いと思われます。
本書は1部:アレルギー性、刺激性接触性皮膚炎の基礎的特徴
2部:上記疾患の病理学
3部:皮膚毒性
4部:上記疾患の臨床的特徴
5部:アレルゲン、病名確定のための診断試験
6部:特異的抗原に関与したアレルギー性接触性皮膚炎
から構成されています。私は基礎的メカニズムの立場から少し接触性皮膚炎の成り立ちと、本書でも取り上げられるべき特徴・学問的問題点について1990年前から2000年以降現在に至るまでの間をかいつまんでみたいと思います。接触性皮膚炎のハプテン(Urushi,Picryl chloride,DNFB,TDI etc.)が皮膚のキャリア蛋白と結合し抗原性を持ち、皮膚のLangerhans cell、Dendritic cell等により貪食修飾されます。リンパ球のTh1(病態促進的),Treg(病態調節的)細胞はLangerhans cellと自己であることを認識させるMHC class抗原等と結合し抗原特異的な細胞性免疫(passive transferが可能)が成立します。そもそも遅延型アレルギーはCoombs & GellによりIV型アレルギーに分類され、遅延型アレルギーという括りから想像されるように抗原提示からアレルギー炎症発症まで24〜48時間と言う時間が必要です。しかし抗原に接触してから数時間以内に炎症発症することも解っておりヒスタミンの関与もある2相性の反応です。24時間の方にはモノカインやサイトカインがeffector T cellから産生するのに、やはり遺伝子発現から蛋白合成までこのくらいの時間がかかるからと思われます。モノカインにはMCPやMIF等のこの疾患への関与が昔から言われています。MCP,MIF,接着分子により反応局所に集められたマクロファージは活性酸素, Lysozome enzymeなどを産生し、過剰な自己防御(Allergy)を引き起こします。MIFはTLR4との関与が2000年過ぎにNatureに掲載されました。ヒスタミンを産生するMast

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