傍若無人なアメリカ経済 アメリカの中央銀行・FRBの正体 (角川新書) の感想

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タイトル傍若無人なアメリカ経済 アメリカの中央銀行・FRBの正体 (角川新書)
発売日2015-09-09
製作者中島 精也
販売元KADOKAWA/角川書店
JANコード9784040820385
カテゴリビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 各国経済事情 » アメリカ・カナダ・オーストラリア

購入者の感想

 よく御存じのように米国は50州とワシントンDCからなる連邦国家で、地方の権力が強いため、
 他国のように中央銀行が存在せず、国の経済政策は、連邦準備理議会(FRB)が担当しています。
 米国はかっての勢いがなくなったとはいえ、世界の基軸通貨は相変わらず米国のドルですから、
 米国の金融政策、すなわち、FRBのそれは世界経済に大きな影響を及ぼします。
 かって、「米国がくしゃみをすれば、日本は風邪をひく」と言われていましたが・・・・・・・・。
 過去を振り返ってみると、1971年のニクソン・ショック、日本は為替を308円に切り上げますが、米国の貿易赤字が縮小しないため、
 1973年には、変動相場制に移行、さらに、1981年レーガン大統領の時、プラザ合意により240円が120円へと大幅な円高、 
 さらに、ルーブル合意で、為替相場の現状維持と(150円)、内需拡大を約束させられます。
 ドイツはこの約束を反故にし、財政緊縮をしましたが、日本は緊縮財政に移行するのが遅れたため、あのバブル崩壊に陥ります。
 そして、米国は、ITバブル崩壊、さらにあのリーマンショックを引き起こし、米国のみならず、世界の経済は壊滅的打撃を受けます。
 これが現在のユーロ危機の根源ともなっています。
 そして、日本は20年の空白期間を経て、黒田総裁の異次元緩和でインフレ政策を打ち出します。
 さらに、GDP世界第2位になった中国は、AIIBを設立し、元を基軸通貨に押し上げようとしています。
 著者の中島精也さんは、丹羽宇一郎(元伊藤忠商事会長)のブレーンを務め、
 チーフ・エコノミストとして、経済及び金融為替市場調査に携わってこられ、その時の体験をもとに、
 米ドル一極支配と各国の対応、攻防を簡潔にまとめています。そして、日本の経済再生に何が必要かについてもヒントを与えています!!
 

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