鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐ の感想
参照データ
タイトル | 鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐ |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 上橋 菜穂子 |
販売元 | KADOKAWA/角川書店 |
JANコード | 9784041018897 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » SF・ホラー・ファンタジー |
購入者の感想
2冊合わせて1000ページを超える物語をわずか数行で語ることは到底不可能です。でも「面白かった、感動した」以上の何かが心の底にこびりついています。それは、国と国の争いに巻き込まれた個人の苦悩なのか、身体の内側にある目に見えないもの、理解不能なものに対する恐怖なのか。病とは?何故私が選ばれたのだろうか? 助けてください!と必死に訴えている作者の無言の叫びなのかもしれません。そして、ミラルの言葉に自分の祈りを込めているのだろうと思うのですが・・・。
サエとミラル。
主人公に寄り添うふたりの女性の魅力に惹きつけられる。
特に前者。
多くは語らない彼女の抱える思いが、行間からひしひしと伝わってくる。
「鹿の王」に対するヴァンの父親の言葉に、『獣の奏者』とは趣の異なる結末を描いた著者の心境の変化を読み取れたような気がする。
主人公に寄り添うふたりの女性の魅力に惹きつけられる。
特に前者。
多くは語らない彼女の抱える思いが、行間からひしひしと伝わってくる。
「鹿の王」に対するヴァンの父親の言葉に、『獣の奏者』とは趣の異なる結末を描いた著者の心境の変化を読み取れたような気がする。