知らないと恥をかく世界の大問題6 21世紀の曲がり角。世界はどこへ向かうのか?<知らないと恥をかく世界の大問題> (角川新書) の感想
参照データ
タイトル | 知らないと恥をかく世界の大問題6 21世紀の曲がり角。世界はどこへ向かうのか?<知らないと恥をかく世界の大問題> (角川新書) |
発売日 | 2015-05-10 |
製作者 | 池上 彰 |
販売元 | KADOKAWA / 角川マガジンズ |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門 |
購入者の感想
時事ニュースについて知りたくて購入しました。そこそこ勉強になったので☆3つです。
<概要>
本書では、最近の時事ニュースについて解説されています。たとえば、オバマ政権の成果と課題・黒人差別(第1章)、ヨーロッパの混迷・ウクライナ問題(第2章)、イスラム過激派が生まれた背景(第3章)、エボラ出血熱・世界的な格差の拡大(第4章)、日中韓の軋轢・AIIB(第5章)、安倍政権の問題点・集団的自衛権(第6章)などです。
ちなみに、2015年4月のバンドン会議や、その後の安倍首相訪米に関するニュースはありません。
<勉強になった点>
「アメリカの首都が一時期フィラデルフィアに置かれていたとき、議会の建物の1階が代議院で、2階が元老院だった。そこから元老院を上院、代議院を下院と呼ぶようになった」(p56)、「最近では、ラテン系アメリカ人のことをヒスパニックではなくラティーノと呼ぶようになった」(p60)、「黒人奴隷は、16世紀から17世紀にかけて、アフリカ西部からアメリカに連れてこられた。南北戦争後、奴隷は解放され、一部の黒人は自分たちのルーツを求めてアフリカに帰った。彼らはそこで、自由の国という意味のリベリアを作った」(p77)、「リベリアの首都は、当時のアメリカ大統領ジェームズ・モンローにちなんでモンロビアにした」(p160)
<気になった点>
内容が偏っているということが気になりました。本書では、ウクライナ問題について、欧米が善でロシアが悪として描かれています。しかし、ネットでウクライナ問題について調べると、「欧米は親ロシア派政権を倒すために、『自由』(スボヴォーダ)という政党を支援した」という記事が多く出てきます。スボヴォーダは、反ユダヤ・ファシズムなどを掲げるネオナチ政党です。以前の党ロゴはナチスのものにそっくりですし、ナチス式敬礼をする党首や党員の画像も多く出てきます。つまり欧米は、親ロシア派政権を倒すためにネオナチを支援したということです。また欧米は、同じネオナチでスボヴォーダよりもさらに過激な勢力である「右派セクター」が、オデッサで親ロシア派住民を虐殺した事件についても黙認しています。
<概要>
本書では、最近の時事ニュースについて解説されています。たとえば、オバマ政権の成果と課題・黒人差別(第1章)、ヨーロッパの混迷・ウクライナ問題(第2章)、イスラム過激派が生まれた背景(第3章)、エボラ出血熱・世界的な格差の拡大(第4章)、日中韓の軋轢・AIIB(第5章)、安倍政権の問題点・集団的自衛権(第6章)などです。
ちなみに、2015年4月のバンドン会議や、その後の安倍首相訪米に関するニュースはありません。
<勉強になった点>
「アメリカの首都が一時期フィラデルフィアに置かれていたとき、議会の建物の1階が代議院で、2階が元老院だった。そこから元老院を上院、代議院を下院と呼ぶようになった」(p56)、「最近では、ラテン系アメリカ人のことをヒスパニックではなくラティーノと呼ぶようになった」(p60)、「黒人奴隷は、16世紀から17世紀にかけて、アフリカ西部からアメリカに連れてこられた。南北戦争後、奴隷は解放され、一部の黒人は自分たちのルーツを求めてアフリカに帰った。彼らはそこで、自由の国という意味のリベリアを作った」(p77)、「リベリアの首都は、当時のアメリカ大統領ジェームズ・モンローにちなんでモンロビアにした」(p160)
<気になった点>
内容が偏っているということが気になりました。本書では、ウクライナ問題について、欧米が善でロシアが悪として描かれています。しかし、ネットでウクライナ問題について調べると、「欧米は親ロシア派政権を倒すために、『自由』(スボヴォーダ)という政党を支援した」という記事が多く出てきます。スボヴォーダは、反ユダヤ・ファシズムなどを掲げるネオナチ政党です。以前の党ロゴはナチスのものにそっくりですし、ナチス式敬礼をする党首や党員の画像も多く出てきます。つまり欧米は、親ロシア派政権を倒すためにネオナチを支援したということです。また欧米は、同じネオナチでスボヴォーダよりもさらに過激な勢力である「右派セクター」が、オデッサで親ロシア派住民を虐殺した事件についても黙認しています。