Audio Accessory (オーディオ アクセサリー) 2015年 10月号 の感想

　山形交響楽団の定期演奏会はホームグラウンドの「山形テルサ」で聴く機会が多いのですが、いわゆる「アマデウスへの旅」シリーズは聴く機会がほとんど無かった上に、CDも一枚しか発表されておらず、その演奏内容は気になる存在でした。そこで、前号同様、付録CDを期待して購入しましたが、山形交響楽団の奏でる一つ一つの音の明瞭さや粒立ち、そして響きの良さにあらためて驚嘆した次第です。いや、響きだけなら、むしろ演奏会で聴くものよりも好ましいとさえ感じています。小さな楽団であることを長所として表現しているところも、エンジニアの腕のなせる技でしょう。惜しむらくは交響曲しか入ってなかったこと。せっかく木管楽器奏者に名手が揃っているのだから、協奏曲も取り上げて欲しかったですね。
　「アマデウスへの旅」は既に終了しましたが、本年末からリクエスト・コンサートが始まります。本誌のこの付録で、チケットを取る楽しみができました。

　誌面ですが、アナログプレーヤーの総力特集といいながら20数頁で終わっているのはやや残念ですし、（10機種程度で良いから）過去の名機の紹介なども付け加えていただくと間然するところが無いのに････と感じました。まあ、このあたりは、やはり現行製品を売りたいメーカや販売代理店の意思や思惑を反映すればなかなか難しいのかも知れませんが････