ルーズヴェルト・ゲーム (講談社文庫) の感想

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参照データ

タイトルルーズヴェルト・ゲーム (講談社文庫)
発売日2014-03-14
製作者池井戸 潤
販売元講談社
JANコード9784062777957
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » あ行の著者

購入者の感想

一番最初に読んだのが「下町ロケット」
続いて「空飛ぶタイヤ」
そして、この「ルーズヴェルト・ゲーム」を読みました。
実は例の「倍返し」シリーズは読んでません(笑)

社会人野球の知識がまったくないので、
楽しめるかどうか不安でしたが、まったく関係なく楽しめました。
一代で築いた企業がリーマンショックで窮状に陥り、
企業買収の危機にさらされ、
銀行に裏切られ、
経費削減のためのリストラ、そして野球部の存続の危機。
それに立ち向かう男たちの熱い戦い(笑)
いつもながらの「ベタ」なんですけど、とにかくおもしろい。

そして、最後は勧善懲悪。
良かった*\(^o^)/*

とにかく爽快なんですよね、読後が。
なんか「頑張ろう」って気になれる。
お奨めです♪

「空飛ぶタイヤ」「鉄の骨」「下町ロケット」と大ヒットを連発した池井戸氏の最新作。4打席目も長距離打となるかどうか興味があって早速に購入しました。

本作は業績不振にあえぐ中堅エレクトロニクス企業の弱小社会人野球部が舞台です。タイトルの「ルーズヴェルト・ゲーム」とは野球好きのルーズヴェルト大統領が「8対7」の試合が最も面白いと言った故事から来ています。

青島製作所は不況と競合のミツワ電気の攻勢の前になすすべなく後退し、カリスマ創業者によって抜擢された社長は追い詰められています。その頃、伝統ある社会人野球部は低迷の底に沈み、廃部寸前にありました。そこへ名門高校野球でエースピッチャーだった男が入部してきますが、彼には暗い過去があったのです。

執拗な買収工作、社内の対立、謀略的なマスコミ報道、メンバーの離脱。中堅企業と野球チームに次々に難題が押し寄せます。経営陣の苦悩と野球部メンバーの苦闘を並行して描きながら都市対抗野球東京都代表を賭けたミツワ電気との地区大会決勝戦へ盛り上がっていきます。

池井戸氏の作品はすべて勧善懲悪&ハッピーエンドですから結末は想像がつきます。しかし、そこへ持っていく語り口が実に上手いのです。その秘密は登場人物の一人ひとりをその顔つきまで浮かぶように描写する筆力とセリフのうまさ、場面構成の巧みさにあります。

今回も読みながらドキドキして、時々ほろりとさせられるストーリーテラーの腕前に感服しました。「やはりビジネスマンは、いや人間はこういう風に生きなければならない」と共感するシーンも随所に用意されています。本作は読者の期待を裏切らない池井戸氏の連続大ヒットであります。

池井戸氏は元銀行員ですからデビュー以来、銀行員を主人公にした長短編を書いてきました。それぞれに面白いのですが、「空飛ぶタイヤ」以降は舞台を銀行から離れてより大きなフィールドに移されました。その結果、スケールの大きな骨太の長編が続いています。今後の池井戸氏の作品を楽しみに待ちたいと思います。

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