ダイバーシティと女性活躍の推進-グローバル化時代の人材戦略 の感想

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タイトルダイバーシティと女性活躍の推進-グローバル化時代の人材戦略
発売日販売日未定
販売元経済産業調査会
JANコード9784806528982
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

今日の夕刊に、2012年の我が国の男女平等指数は、世界135ケ国中101位という囲み記事がのっていました。女性が低賃金で働き(働く女性の半数の収入が年収200万円以下)、昇進できないという状況が、日本に特異であり、世界のなかでは異質ということを、もっと多くの方が知っていていいと思います。

この状況を生み出しているのは、専業主婦の納税や、年金の掛け金、国民保険税なども含めた制度設計や、雇用者、被雇用者含めての意識でもあるわけですが、そのような問題意識を持たれている方は少ないのではないでしょうか。

本書は、変革が望まれる理由と背景を説明し、企業におけるとりくみ事例を検討して、女性の活躍を推進している企業に活力がうまれることなどを事例研究の結果として、平易にといています。女性活躍の推進を国家的課題ととらえており、時宜を得た出版という意味で、歓迎の意味をこめて、★4つ。

分野が違う、関心がないなどといわず、手にとってほしい。人口の半分は女性なのですから。

ただし、本書の執筆者の経済産業省は、長時間労働で有名な省です。通産省時代は、元大蔵省の財務省よりはやく庁舎の明かりを消したくないという理由で、深夜2時、3時まで残業を続けた、というくらいのところです。もちろん、女性が公務員試験1種(経済職)に受かっても、同省に採用される見込みはありませんでした。同省は、本書の調査結果ーーー長時間労働が女性の就業のさまたげになるという問題意識から労働時間の1割削減をこころみたところ、女性の定着率が顕著に改善されたという事例ーーーに学び、率先して、女性の労働環境の改善、や採用・昇進などの人事における不平等を改めてほしいものです。もし、すでに何らかの取り組みをしているのであれば、ふろくとして、わが省におけるとりくみ、のような項目があれば、さらに説得力があったと思います。

お金も関心もあるが、読む時間がない、というかたは、おわりにのうしろにのっている、【参考】<我が国経済に女性活躍推進が求められる背景と意義>の部分だけでも読んでほしいと思います。A4一枚ですので。

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