小説 仮面ライダーW ~Zを継ぐ者~ (講談社キャラクター文庫) の感想

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タイトル小説 仮面ライダーW ~Zを継ぐ者~ (講談社キャラクター文庫)
発売日販売日未定
製作者三条 陸
販売元講談社
JANコード9784063148619
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » SF・ホラー・ファンタジー

購入者の感想

今読み終わったばかりでちょっとテンション上がってる上、平成の中ではWが一番好きな作品でしたので、多少贔屓目になってるところがあるということをご了承ください。

時系列的には、WCJX登場直後ぐらいのお話です。テレビ本編では翔太郎視点でのストーリー進行でしたが、今回はとある理由でフィリップ視点、かつ、フィリップが外回り、翔太郎が事務所でフォロー、といつもと逆の役回りで進みます。前半は比較的淡々と進みますが、捜査が進んでいくにつれ、いつもと状況が違うことに二人が悩み苦しみ始めます。これをどう乗り越えて行くのか?というところが見所ですね。

ハードボイルドといいつつ熱くて優しい心を持ったハーフボイルドな翔太郎
冷静で客観的ながらも脆い、言い換えるといい意味で人間らしくなってきたフィリップ
いつもの調子で絶妙のムードメーカーっぷりを発揮して二人を見守る亜希子
言葉数は少なくてもWとはお互いに信頼し合うもう一人の仮面ライダー、照井竜
彼らをフォローする刃野・間倉両刑事や風都イレギュラーズの面々、そしてシュラウド

テレビシリーズの各キャラクターがきちんと描かれ、また作品全体を通してのスタイリッシュさやコミカルさ、二人の友情の熱さ、などもWの魅力的な点は健在です。挿絵などは一切ないのですが、各キャラの姿や声、各シーンごとのBGMに至るまで、私的には読みながら脳内補完されてたぐらいなので問題ありません、笑。この辺りは流石に本編のライターが書かれたものだと思いました。

テレビシリーズの30分の枠では描ききれなかったキャラクターの心情がより深く描かれており、Wの世界観は今も大事にされているのだな、と思い、嬉しくなりました。Wのファンなら満足できると思います。

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