ちはやふる(29) (BE LOVE KC) の感想

太一が抜け、相変わらずぎくしゃくしている瑞沢高校かるた部。
その前に立ちはだかるヒョロくん率いる宿敵・北央学園。
果たして瑞沢は東京予選を勝ち抜け、近江神宮へのキップを手に入れることが出来るのか？
今回試合と共に目玉なのは、エキセンドリックなかませ犬かと思われていたヒョロくんのリーダーとしての魅力。
人のよいところを見つけ出し、諦めず励まし才能を伸ばしていき、本来プライドの塊であるヒョロくんが、プライドを捨て自分を犠牲にしてでも部員たちが最高の状態で試合が出来るように気を配る。
そうして作り上げた、北央学園過去最強と言われるメンバーは、悲願の全国制覇に隙がない。
そしてそのヒョロくんのような人物こそ、今の瑞沢高校かるた部に一番足りないもの。
強いものばかりを見つめてきたちはやに、弱い者の気持ちを知っているヒョロくんのようなマネは到底出来ない。
やはり瑞沢高校かるた部には、太一の存在が必要不可欠であったことを思い知らされる。
おそらく太一なら、田丸さん見えない弱さにも気を配れていたかも。
その太一は、周防名人の元を訪れていた。
果たして太一は、周防に何を学ぶのか。